幻柱は忍びの世界でも鬼を滅する

第34話《仲直り》 ページ35

伊作「本当に……本当にごめん！！！」



地に頭を擦り付ける勢いで頭を下げた善法寺先輩に開いた口が塞がらなかった


伊作「あの人に言われて改めて気づいたよ……怖いのは僕じゃない……本当に怖かったのは被害者である君達だとね…本当にごめん！！」




怖かった……もしこのまま許して、次新しい天女が来たら暴力を振るわれるのかなって……でもやっぱり……僕は









数馬「許します……」


伊作「え？」




善法寺先輩がいないとうまく包帯巻けないし…僕じゃ委員会をまとめ上げられない……それに…保健委員会委員長は善法寺伊作先輩しかいないから……！





伊作「、か、数馬ぁ〜」



そう言ってお互い抱き合って泣いた……
自己紹介のとき言ってた……確か如月Aさん
ありがとう……Aさんのおかげで仲直りできました…！！









・




「まさか…天女のおかげで仲直りできたなんて」


「これでわかったじゃろ？……土井先生……彼女は今までの天女とは違う……きっとこの学園に光をもたらしてくれる」









・







『ふぅ、、さて、あの2人は仲直りできたのでしょうか？』


資料を整理しながら疑問を口にしたA


小松田「どうしたの？Aちゃん」



不思議そうに訪ねてくる小松田さんに何でもないですよ。と笑顔で返すA。小松田さんは特に気にする事なく作業を続けた……途中転んで資料をばらまいたが←



吉野「全く……君はいつもいつも……」



いつもの如く怒られている小松田を横目で見てAが作業を続けている。説教が終わったのか深いため息をついて吉野先生はAに視線を向けた



吉野「すみません。Aさん。校庭を掃除してきてください」



苦笑を浮かべたAは箒を取りすぐに校庭に向かっていった
初日以来やってはいなかったがやはり校庭は広い…この調子だと夕方までかかりそうだ




せっせと箒をはいているとどこからか動物の声がした。声のした方に顔を向けると右前足がない狼がこちらに向かってきた

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