放っとけない… ページ10
【 SEIYA 】
ケーキ作るようの生クリームが
無くなったついでに家で飲む用の
酒も買って帰っとる途中で蹲って
ボソボソ何か言うとる人見かけて…
『どうしたんやろ…』って思って近づけば
すぐにAやと気付いて声かけたのに…
いきなり目の前で泣かれたら
俺が泣かしたと思われるやんっ？！汗
末澤「一旦落ち着こっ…なっ？汗」
A「最低なことしちゃったぁ〜…泣」
末澤「分かった！分かったからっ！汗
取り合えず〜…取り合えず立と…なっ？！汗」
女の子が泣いてる時って…どーしたらええんやろ…汗
話聞いてあげても『何が分かんのよ！』って怒られるし…
聞かんかったら『何で聞かないの！』って怒られるし…
マジでどうしたらええか分からんから…
正門「えっ！Aちゃんっ？！汗」
ﾘﾁｬ「お前…汗」
末澤「ちゃうちゃうちゃう！汗
泣かしたの俺とちゃうからなっ？！汗」
店連れてったら…結局俺が疑われた…汗
カフェの時間はちょうど終わってバーやる時間帯やし
その切り替えで人もおらんくなったから取り合えず
席にAを座らせて…二人に事情は話した…汗
末澤「……ってことやから…俺は何もしてへんよ？！汗」
ﾘﾁｬ「……………睨」
末澤「" 怪しい "って目で見んなやっ？！汗」
正門「Aちゃん？ 誠也くんから話聞いたけど…
誰かとケンカでもしちゃったん…？」
……正門スゲェ〜…俺やったら普通に聞けへんわ…汗
A「……お兄ちゃんとケンカした…」
正門「お兄さんと…何があったん…？」
『兄とケンカするとか子供か』思ったけど…
何でケンカしたんか理由聞けば…
何で住み込みでバイトしてたのか…兄とのケンカも…
俺らの知らんことばっかで驚きが隠せんかった…
ﾘﾁｬ「……そんなことがあったんか…」
A「どうしよ…帰って謝りたいけど…
" ごめん "で済まないこと言っちゃった…」
正門「でもAちゃんをそんなに心配してくれる
優しいお兄さん何やったら許してくれると思うで？」
A「今回は絶対無理だよ…」
《 ブーッブーッ… 》
ﾘﾁｬ「お兄さんからちゃう？」
A「……うん…ずっと電話掛かってくる…」
正門「ほら、心配してくれてるやん？
やったらはよ出て謝った方がええんやない？」
A「……スピーカーにしてもいい…？」
末澤「好きにせぇ。笑」
Aは正門と同い歳なはずやのに…大人やけど…
見てると佐野みたいにまだ子供っぽくも感じて…
放っとけへん俺がおる…
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作者名：鳥子 | 作成日時：2023年3月26日 7時
