生まれ変わったこの世界で

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蝉







日下「あっちの階段から下に行こう」

「どこに行くんだ」

日下「地下一階の食料庫。きっと皆もそこにいるんじゃないかな？」







ほら、行くよ

なんて言って今来た道を戻り始める







日下「ミミクリー・マンイーター…『模倣する人喰い』かな？」

「人喰い花なのか？」

日下「たぶんね。蝉ちっちゃくて食べやすそうだから捕まんないようにね」

「…随分と性格が変わったな」

日下「バレてんだったら猫かぶったって疲れるだけだしょ？」







と、そんな事を言った日下瑛二はふと足を止めた







「…どうした？」

日下「逢河、くん…？」







正面には、トコトコとこちらに歩いてくる逢河マキノの姿







日下「なんでここに…」

「…！？ おいまて！そいつは本物じゃねぇ！」

日下「えっ？」







ゆっくりと近寄って行っていた日下瑛二を止めるも、少し遅かった

彼の目の前には、ミミクリー・マンイーターが大きな口を開けている








日下「わっ、、やば…っ、」







蔦が日下瑛二の全身に巻き付き、身動きを取れなくさせる

俺は急いでナイフを手に持ち、ミミクリー・マンイーター目掛けて突き刺した







「い゛っ…」

日下「蝉っ、」







ミミクリー・マンイーターの動きは止まったが、

少しだけ肩を噛まれた







日下「大丈夫！？」

「っ、あぁ、大したことない。
とりあえず今は食料庫に急ぐぞ」







次のミミクリー・マンイーターが来ないうちに、

急いで食料庫に向かうことにした

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