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新海side




新海「そこ座って」

「お願い...します」




朝、たまたま通った受付に
見覚えのある後ろ姿で、Emergency Medical Serviceと書かれたスクラブを着た人が立っていた

話をきくと、どうも頭痛持ちで
俺に診てもらうために脳外にひょっこり来たとか。

ただの頭痛だったら外来に行ったほうがすぐに済むだろう
でもわざわざ俺の所に来たということは、きっとこないだの件についてなにか言おうと思っていたに違いない。彼女の優しさなんじゃないかと思う。




新海「偏頭痛って言ってたけど...昔からそうなの？」

「中学生くらいの時から。雨、曇り...低気圧の日に痛くなっちゃって。」

新海「頭のどこが痛くなる？あと、他に出てくる症状も教えて」

「左半分。酷い時は吐き気がするかも。」



聞いた症状を、パソコンに打ち込んでいく
それを、彼女がじっと見ていて。




新海「偏頭痛みたいだから、アマージ処方しとくね。1日2回まで、1回1錠で4時間以上空けること。何日も頭痛が続くようだったら緊張性頭痛かもしれないからまた俺のとこきて？」






そう言って席を立つと
彼女はゆっくりと話し始めた。





「こないだはごめんね。」

新海「なに、もしかして気にしてたの？...じゃあ今度はちゃんと行ってもらおうかな」




君に少しでも近づきたくて
もう一度、食事に誘ったら。





「わかった。じゃあ、またね。広紀くん！」

新海「っ、お大事に」






藍沢と、もう一つ競り合う事ができたようだ





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