Let's walk together たつとりゅう2 ページ16
｢さて、どこに向かいます？｣
車に乗り込んでシートベルトを締める。
｢原宿向かってくださぁい｣
｢承知いたしました｣
ふぅん。どこの店行くんやろ。
助手席の姫さんはお気に入りのバンドの曲流して
ごきげんさんで口ずさんでる。
んふふ。かわいぃ。
うちの子今日もかわいい。
そう遠くはないけどあちこちで工事渋滞してる。
ひとりならイライラするとこやけど
他愛ない会話してるだけで幸せって思えるから不思議。
｢着いたで｣
あのときのコインパーキングに車停めたら
思い出したんか赤い顔してる。
んふ。かわいぃ。
｢あん時以来やな｣
耳許にくちびるくっつけて言うと
辺り見渡して
｢たぁ、大好き｣
ちゅっとキスをひとつしてパッと離れた。
堪らんくなって隆平の腕つかんで引き寄せた。
｢りゅぅ、かわいぃ｣
啄むようなキスしたら、止まらなくなってきた。
前向き駐車しとって良かったわぁ。
｢ん。もぉ、たぁ。アカンっ｣
暴走しかけたところで隆平が俺の胸を押す。
俺の手ぇ、隆平のパーカーの中。
無意識って怖いわぁ。
｢行くよ？｣
手ぇで顔パタパタ扇ぎながら隆平が車降りてく。
｢はいはい、ちょっと待ってぇ｣
俺も慌ててバッグ掴んで後を追う。
並んで街歩くの久し振りやなぁ。
意外とバレへんで。
こそこそするより普通にしてたほうがええみたい。
お喋りしながらキャットストリートを歩く
｢この辺猫さん減ったよなぁ｣
｢りゅぅは猫好きよね｣
｢おん。チーちゃんとめっちゃ仲良くなった！｣
｢飼いたい？｣
あのマンション、ペット可やし。
隆平が飼いたいならええかな、と思う。
俺ら気持ちは夫婦やけど子供は難しいしな。
｢んー。今はええかな。ペット飼い始めて
たぁが俺に構ってくれなくなったらヤキモチ妬いてまうもん｣
あぁん！ホンマうちの子かわいいわぁ。
Let's walk together たつとりゅう3→←Let's walk together たつとりゅう1
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 198人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
cayochi(プロフ) - ウメちゃんさん» こちらこそよろしくおねがいいたします(^_^)v (2019年3月19日 6時) (
レス) id: e43f968c2a (このIDを非表示/違反報告)
ウメちゃん(プロフ) - またこれからも楽しみにしています(*´∇｀*) (2019年3月18日 23時) (レス) id: 222b67b008 (このIDを非表示/違反報告)
cayochi(プロフ) - ウメちゃんさん» ありがとうございます。きみたかさんと信五さんは大人の色気で書いて見たくて。おふたりも他のカップルと同じくらいフレッシュなんだけど落ち着いたお付き合いというか。夫婦ならでは、になると良いなぁと思っております！ (2019年3月18日 20時) (レス) id: 42bd12e124 (このIDを非表示/違反報告)
ウメちゃん(プロフ) - いつもドキドキしながら読んでいます！やはり、きみとしんごは素敵ですね(*´∇｀*)大人の色気がすごくて…丸ちゃんがよくやる『あ〜イイッ』って感じです(笑) (2019年3月16日 16時) (レス) id: 222b67b008 (このIDを非表示/違反報告)
cayochi(プロフ) - kkoyanagiさん» いつもコメントありがとうございます。忠義さんと隆平さんてば、いつでもどこでも通じあってるのね〜、なんて動物かぶりを見て思っちゃいました！あんな偶然愛し合ってるとしか思えない(笑)脳内と現実がごちゃ混ぜになってまーす！ (2019年3月16日 15時) (レス) id: 42bd12e124 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：cayochi
| 作成日時：2019年2月15日 10時
