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夜、ひとりで車を走らせるのは嫌いじゃない。
何にも考えないでいられるから。

家に帰るつもりだったけど、結局また病院へ向かった。
どうせ気になって眠れないんだから
どこで朝を迎えても同じことな気がして。





夜間救急の入口から入って2階に上がって行く。
これも勝手知ったるってやつ。
ただ、涼太がいる病室に行くまでには
ナースセンターの前を通らなきゃいけない。
ちょうど古株の婦長さんが作業をしてた。






「婦長さん、すみません」

「あ、翔太くん。おかえり」

「ただいま…ってなにそれ」

「戻ってくるだろうって思ってたもん。
ベッド用意してあるからね」

「えっ!マジで?すげぇ」

「翔太くんも大人になったねぇ…昔は忍び込んでさぁ。
朝、涼太くんのベッドにふたりで寝てた時はびっくりしたもん」

「…それ小学生の時じゃん」

「ふふふ、可愛かったけどね。
まぁ、もう遅いし涼太くんもよく寝てるから
翔太くんも心配しないでちゃんと睡眠取りなさいよ」

「はぁい。ありがとうございます」





婦長さんに見送られて病室へ向かう。
チビの頃、涼太が風邪拗らせて入院した時、
家を抜け出して明け方に忍び込んだんだっけ。

心配で眠れなかったのが
涼太の顔見たらすぐに眠くなったんだ。
すっげぇびっくりされたしすっげぇ怒られたけど





ベッドの上の涼太は、まだ点滴が残っていたけど
ぐっすりと眠っていた。

いつも澄ましてて大人ぶっているけど
寝顔はチビの頃のまんま。
時々くちびるをプってさせんの、変わんねぇんだな。





なんか…さ。





やっぱ俺、まだ涼太のこと守りたいんだ…。





いや、違うな…もっと…
なんか、あぁ。




そっか。




気がついたら涼太の髪を撫でてた。
ほこほこと熱い涼太の体温。
むにむにとくちびるが動いて、またプってした。




あー、なんか触りてぇな。
柔らかいのかな、やっぱり。




やばいな、これ。
自覚しちゃうと、ほんとにヤバい…

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設定タグ:SnowMan , ゆり組 , なべだて   
作品ジャンル:恋愛
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accouknowmax(プロフ) - ご連絡ありがとうございました。雪男たちが好きなので、よろしくお願いします。 (1月3日 15時) (レス) @page40 id: 042bd4006f (このIDを非表示/違反報告)
cayochi(プロフ) - accouknowmaxさん» はじめまして。お読みいただきありがとうございます。鍵がかけてあるお話はこちらの続きではありません。暫く鍵をかけたまま、公開する予定もないのでごめんなさい。 (1月2日 17時) (レス) id: ebdbe7a05a (このIDを非表示/違反報告)
accouknowmax(プロフ) - はじめてコメントします。klssとhugの話大好きで何度も読み返してるくらいです。舘様じゃない可愛い涼太くんが切なくて、男らしいしょっぴも大好きです。続きの、お話が出てて読みたいのですが、パスワードがあります。こちらで教えていただけるのでしょうか? (12月30日 5時) (レス) @page40 id: 042bd4006f (このIDを非表示/違反報告)
美祐奈 - 初めまして、美祐奈です!いつも読ませてもらっています!なべだて少ないんで…見れてうれしいです!これからも更新頑張ってください! (2022年11月18日 18時) (レス) id: f68b1462c9 (このIDを非表示/違反報告)
cayochi(プロフ) - 祐筆さん» 普段は堂々としてるんですけどねぇ…nbさんのことになるとちょっと弱々しくなっちゃうんですよね…耳熱くなっちゃうし(笑) (2022年11月6日 5時) (レス) id: ebdbe7a05a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:cayochi | 作者ホームページ:   
作成日時:2022年8月8日 12時

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