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２日たっても信じられんくてボンヤリしてる俺を
葬儀の会場まで連れて行ってくれたのは
リナが当てた不毛な片思いの相手、隆平。
スケジュールの合間を縫って、
来客のない時間に会わせてもろた。
棺のなかのリナは
あの頃より少しふっくらしてて
長かった髪もショートカットになっていた。
俺の知らない、リナ。
よく笑ってよく食べて。
取り立て美人じゃないけど、
飲み屋で会うおっさんたちにはやたらモテてた俺のツレ、リナ。
穏やかな顔して目、閉じてる。
「キレイな顔してるでしょ」
棺を開けてくれたのは、リナの叔母にあたる人でユウコさん。
リナの育ての親みたいなものよ、と自己紹介してくれた。
両親はリナが小さい時に亡くなって、
それからはユウコさんがリナと一緒に暮らしてたそうだ。
「体も顔もほとんど傷がないの。
頭を強く打って・・・。
頭の後ろに大きな傷があるけれど、寝ていたら見えないからね」
原因はドラマみたいな事故で。
介護の仕事中に起こった。
お年寄りについて階段を上っていた時に
フラついたところを庇って自分が落ちた。
『打ち所が悪かった』を絵に書いたような亡くなりかた。
庇われたお年寄りには怪我がなかったことが救いやった。
痴呆のある方で、
リナが自分を庇って落ちたことは覚えていないという。
「自分のせいでなんて気に病んでしまったら、
リナが成仏できないわ」
って悲しげに笑うユウコさんの言葉に
俺は頷くことしかできなかった。
隆平が背中を擦ってくれている。
「美人さんやね」
「ホント、いい顔でしょ」
遺影に使われた写真もは俺と離れてからのものやったけど
懐かしい顔で笑ってた。
くしゃくしゃの目尻。
大きく口開けて。
「別嬪さんやな」
言ってやったことのない言葉が口から溢れて
俺はまた泣いた。
通夜の時間が迫るまで
俺はリナの側にいさせてもらうことにした。
少し離れたところで隆平が見守ってくれてる。
頭の中でアレコレとリナに話した。
つるんでた頃の思い出話や
いきなりおらんくなった時の俺の気持ち。
その後、不毛な片思いは実って一緒に暮らしてること。
仕事の話は、ええや。
リナとは友達やったから。
素の俺の話だけでええよね。
５年ぶん。
つもりに積もった俺の話を
リナは黙って聞いてくれてる。
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さや(プロフ) - ハナちゃんを自分の名前に脳内変換★ (2020年6月22日 14時) (
レス) id: 806d5009ef (このIDを非表示/違反報告)
kkoyanagi(プロフ) - 凄い！もぉ〜どんなんくれるの〜、めっちゃ楽しみ。 (2020年6月22日 12時) (レス) id: 46c9530258 (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - ちょーちょーちょーたのしみ！！！！！ありがとうかよさん！！！！！！かわいい！！！！！ (2020年6月22日 12時) (レス) id: b5cc118e0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cayochi 
| 作成日時：2020年6月22日 11時
