雨とギターとビーフシチュー りゅう1 ページ25
遠くで犬が鳴いてる。
雨の音とアコギの音。
あぁ、めずらしぃな。
忠義がギター弾いてる。
夕食のビーフシチューの匂い。
俺の好きなラブソング、口ずさんでる。
なんてことのない普通の午後。
ソファで微睡む心地よさと
柔らかく低く漂う声。
愛してるってこないなことやねんなぁ。
目を開けないまま、ぼんやり考える。
さっきまで見てた夢は
少し怖い夢だった。
ひとりぼっちで長い長い道をただひたすら歩く。
淋しくて仕方がなくて忠義を探すけど
見渡す限り草原で人影なんてない。
引き返したくても前にも後ろにも何もない。
だからひたすら歩く。
忠義に会うために。
ふと忠義の声とアコギの音が聞こえて
意識が戻った。
そう言えば忠義の夢はあんまり見たことがない。
忠義は現実でしか俺を抱きしめにこないらしい。
目を開けて静かに忠義を見つめる。
また色を変えた髪。
長い指。
整った横顔。
きれいやなぁ。
手を伸ばしたくなったけど
まだ見ていたいからやめておく。
今さらだけど
好きで好きでどうしようもない。
万が一俺が先に旅立ったら
忠義はどんなふうに生きていくのか。
それを思うと怖くなる。
｢りゅう、起きた？｣
俺の視線に気づいたんか、忠義が手ぇ伸ばしてくる。
｢汗かいてる｣
おでこに触れて微笑む。
幸せで涙が出そう。
ありきたりやけど。
｢お腹は？ご飯する？｣
いつも俺を甘やかす。
頭を振って頬に触れると
｢どしたん？｣
少し眉が下がる。
言葉が出ないん。
口を開いたら涙に変わりそうやから。
触れるだけのキスを落として
抱きしめてくれる腕は
この先もずっと俺を欲してくれるんかな。
｢おなかすいた｣
やっと出たひとこと。
｢ご飯にしよか？｣
｢たぁ、たべたい｣
｢俺もりゅうに食べられたい｣
ちょっと待ってて。
キッチンに行って火を止めて
また俺を抱きしめにきた。
薄暗いリビング。
夕方と夜の間。
雨の降る音。
湿度の高い部屋。
忠義のにおい。
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cayochi(プロフ) - kkoyanagiさん» うわぁ！おめでとうございます！楽しんで来てくださいませね。でも無理は禁物！まだ時間ありますから体力蓄えて！今、喉やられてる方多いみたいですね。エイトのパワーもらったら回復早くなるかな？ (2019年7月26日 18時) (
レス) id: c55178e693 (このIDを非表示/違反報告)
kkoyanagi(プロフ) - 何とか解放席が当たりました。日曜行ってきます。先週から気管支炎寝込んでいてやっとこ一昨日床上げで体力持つかなぁ心配 (2019年7月26日 18時) (レス) id: 9936377b81 (このIDを非表示/違反報告)
cayochi(プロフ) - みんな大好きオス田(笑)ネコキドとどっちがいいかなぁ、なんて考えてるだけで楽しいですよ〜。ちょっとお待ちくださいね！ (2019年7月25日 21時) (レス) id: c55178e693 (このIDを非表示/違反報告)
kkoyanagi(プロフ) - ふふふっ、オス田。好物です。 (2019年7月25日 17時) (レス) id: 9936377b81 (このIDを非表示/違反報告)
cayochi(プロフ) - (名前)ゆーきゃんさん» 実は忠義さんの方がポリネシアン度深そうな気がしてるんですよねぇ。ヤキモチ妬いたらいろいろと大変そう(笑)ヤンマーちゃんでこんな感じ・・・ふふふ。できそう(笑)お楽しみにっ (2019年7月25日 10時) (レス) id: a293f198c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cayochi
| 作成日時：2019年3月31日 15時
