カフェオレ色のスパイス りゅう4 ページ13
とりあえずちょっと落ち着かなくちゃな。
裏通りのカフェであったかいカフェオレ頼んだ。
窓際の席で通り眺めてた
ふいに俺の好きな匂い。
隣のスーツ着たお兄さんから微かに香る。
男前やな。
亮ちゃんみたいにバシッと前髪上げて高そうな時計してはる。
「おひとりですか?」
急にお兄さんから話しかけられた。
「これから人と会うんです」
答えるとすっと近づく体。
香りも近づくから思わずドキッとしてしまう。
「残念です。なら連絡先教えてもらえませんか?」
・・・ナンパかい。
「ごめんなさい」
「お願いします。きれいな人だなって思って。ちゃんとお話してみたくて」
きれいって。
そこそこオッサンやけどな、俺。
お兄さん色男やし、昨日までやったらちょっとグラッと来そうなお話やけど
ホンマ、触れたいのはひとりだけやねん。
「ごめんなさい」
テーブルに置いたスマホがタイミングよく揺れた。
どっかで見てるんかな。
そそくさとカップ片付けて荷物掴んで店を出る。
「あの男誰?」
第一声それかいな。
「知らん人。っーかどこにおるん?」
「う し ろ」
振り向くと唇んーとさせたおーくら。
拗ねてはる。
やっと会えたんに。
そんな顔せぇへんでよ。
電話切ってちょこちょこ近づけば
いきなりガバッと抱き寄せられる。
ちょ。あかんて。
いくら人通り少ないとはいえ。
「俺の、やろ。」
耳元で。
もう。
泣きそうやん。俺。
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cayochi(プロフ) - めろんぱんさん» お返事遅くなってしまってすみません。私、めろんぱんさんのお話、読ませていただいてるのでとても嬉しいです!ぜひぜひ他のお話も読んでやってください。励みになります。ありがとうございます! (2019年2月27日 11時) (レス) id: 42bd12e124 (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - お邪魔いたします!こんなに素敵なお話があったなんて〜〜!! 気づいてなかったことが悔やまれます。すっかり引き込まれて、朝から一気に読みました。所々涙もホロリ。。他も読んできます〜〜!ありがとうございます!! (2019年2月20日 9時) (レス) id: 478ed0c810 (このIDを非表示/違反報告)
cayochi(プロフ) - kkoyanagiさん» ありがとうございます。ホント、コメント嬉しかったですぅ。他メンバーさんから溺愛される隆平さんをかきはじめました。近いうちにふたりのお話も始めたいと思ってますので少々お待ちくださいませ! (2018年12月2日 17時) (レス) id: e43f968c2a (このIDを非表示/違反報告)
kkoyanagi(プロフ) - はぁ(´ヘ`;)終わってしまった。毎日更新が楽しみで待ち望んでました。また次のお話も待ってます。 (2018年12月2日 14時) (レス) id: 9936377b81 (このIDを非表示/違反報告)
cayochi(プロフ) - りゆかさん» はじめまして。コメントありがとうございます。とにかく忠義さんに溺愛されている隆平さんを書きたくて、ひたすら甘いお話になってしまいました。楽しみにしてくださって嬉しいです。 (2018年12月1日 18時) (レス) id: 42bd12e124 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:cayochi | 作成日時:2018年11月14日 6時