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「あーあ。帰りたくないなー。」
そう言って、もう当たり前のように繋がれている手にテテが少し力を入れる
「明日も会えるじゃん。」
「そうだけどさぁ。」
むむっと恨めしそうにジト目であたしを見つめるテテはまるで今にも捨てられそうな子犬のようで
「ほんとに送らなくても大丈夫？」
「あたしの家すぐそこでしょ？テテも気をつけて帰るんだよ？」
「帰ったら連絡してね？！」
「うん。」
「ヌナ。ほんとにほんとーに今日は楽しかった。まだ夢見てる感じ。」
テテの両手があたしのほっぺたを包む
テテのあったかい体温が伝わって
大事にされてるって思うたび、胸がぎゅうっとなる
ゆっくりと…………焦らずに
こんなふうに、テテのことをもっと知っていって
あたしだけが貰えるそれを、大切にしたい
確かに、そう思ったのは…………嘘じゃなかった
「…………雨降ってきた。」
あんなにいい天気だったのに、天気予報って当たるもんなんだ
カバンから取り出した、赤い折りたたみ傘
真っ暗な空からぽつぽつと降り注ぐ雨粒
あぁ…………あたしの苦手な夜がくる
煌びやかなネオン街が目の前に広がっていて
どこからかクラクションの音が聞こえた
足を家路に向かって1歩踏み出して
ぽんっと傘を開いた瞬間
視界の端っこに見えた姿
甘ったるい夢から現実に引き戻されたように、くらっと目眩がするけど
それともこっちが、夢の世界なのか
心が、あの夜に戻る
あの夜の雨のにおいを思い出し…………鼻の奥がつぅんと痛くなる
ザーーー…という雨の音と
どくんって唸る心臓の音に
あたしは責め立てられてるようだけど
何もないフリなんか………………出来なかった
「……こんなとこで……何してるんですか？」
ようやく出した声は自分でも驚くほどか細くて、今にも消えそうで
泣きそうなほど痛々しい
濡れた前髪の隙間から、あたしを捉えた薄茶色の瞳
逸らさずにはいられない
視界がじわり……じわり……と、痛いほどに滲んでく
「………………A？」
その声で名前を呼ばれると、どうしよもなくなって
息を吸ってるのか吐いてるのか、それすら曖昧で
その胸を突き刺すような痛みに
あたしは思わず目を瞑りたくなった
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merry(プロフ) - なつこさん» なつこさん！お返事遅くなりました(>_<)未だに不安定な状態で心配事もたくさんありますがわたしもなつこさんとまたお会い出来るように準備しております！体調をくずされませんようお元気でお過ごしください！ (2020年6月3日 23時) (
レス) id: 04887bd533 (このIDを非表示/違反報告)
なつこ - お元気ですか？見えない敵と闘いつつ、もはや共存していかなければならない今になって、自由やありのままの生活のありがたさに気づきました。merryさんと再会できることを願っています。ご自愛ください。 (2020年5月9日 22時) (レス) id: c319d287df (このIDを非表示/違反報告)
merry(プロフ) - たかさん» たかさん！いつもありがとうございます。たくさん更新出来いことや、色々思い悩んでましたがこんな素敵な言葉を頂けて嬉しくて幸せです。テテちゃんのお話とジヨン先輩のお話楽しみにお待ち頂けるとありがたいです(*^^*) (2020年2月26日 0時) (レス) id: 04887bd533 (このIDを非表示/違反報告)
たか(プロフ) - merryさん！とりあえずお疲れ様でした。そして新しいお話ありがとうございます！テテにも素敵な幸せが来ること楽しみにしています。 (2020年2月22日 0時) (レス) id: b941ac7055 (このIDを非表示/違反報告)
merry(プロフ) - ともこさん» ともこさん！わーん(><)ひとつひとつ言葉を大切に読んでいただけて本当に嬉しくて泣きそうです。これから甘々なジヨン先輩を想像していまからにやけてます。本領発揮したジヨン先輩のターンをもう少しだけお待ちくださいね！いつもありがとうございます！ (2020年2月7日 1時) (レス) id: 04887bd533 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：merry
| 作成日時：2019年9月19日 20時
