ワイは猫…やんな？【shp】

25+1匹の生活 ページ30

貴方side


ベットにもたれかかってうずくまる
なんか…変な感じがする


いろんな想いが溢れて募って…
自分の中に収まらなくなる


なんでだろう…初めての感覚


また涙を流してしまう
ミャーとショッピに心配される


『ごめん…なんか…なんか泣いちゃう』


私の膝の上にのって、前足を胸あたりにかけて涙を舐めとってくれる


そのあと頬擦りしてくれる
慰めてくれてるのかな…？


『…っありがとう…ねぇ、聞いてくれるかな…』


ぽつり…ぽつりと言葉が出てくる
それをショッピは聞いてくれるらしい


『私…恋してるのかもしれない…』


ショッピはびっくりしたかのようにニャ！？という
そんなに…？


『驚かないで？でも…私はその人に嫌われてるのかもしれない。どうしたらいいんだろう…


私その人と会ったのに話せなかった。
話しかけても…なにも返してもらえなかったの…嫌われてるのかな私…


そのあと、優しくしてもらったんだけど何故かそれが苦しかった…嬉しくて、安心したのに苦しかった…


わたし…にやさしく…してくれたのはきっと…しご…とに支障が出るからだと思うし…』


わっと泣き出してしまう


夢の中にショッピさんが出てきたのはきっと私が彼への想いが強かったからだよね


なんで気付かなかったんだろう
でも…私は彼に見合わない


「そいつやなくて俺にしたらええのに…」


『…ぇ？』


声が聞こえた


幻聴かな…
今朝のもきっと私の妄想なんだ


「…っ…！俺なら絶対Aさんを幸せにします！せやから…！」


突然、膝の上にいたはずのショッピが大きくなる
な…なぬ！？


それは私よりも大きくなって
肉球が人間の手へと姿を変える


紫色の服を着た…茶髪の猫っ毛
整った顔立ち


でもその顔は…少し歪んでいた


『あ…え…？どういうこと…？』


目の前のショッピさん(？)に押し倒される形になった
逃げることも抵抗することもできない


「騙すような真似してすみません…俺はずっと猫になって、人間に戻ってを繰り返してました。Aさんに飼われた日ベットに運んだのも俺で、昨夜一緒に寝たのも俺です…すみません。


でも…俺はAさんのことが好きです。大好きです。だから…俺にしませんか？」


揺れる紫の瞳に見つめられる
その目には私が映されている


ショッピさんがショッピだった事に対しての衝撃が強すぎて私はしばらくなにも言えなかった

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