ワイは猫…やんな？【shp】

21+1匹の生活 ページ25

貴方side


そして撮影が終わり、とりあえず控え室に行く
うーん…やはり朝のことが気になる


猫のショッピが人間リアルのショッピさん説を考えたんだけど、今ショッピさん目の前にいるしな…


猫の方はゾムさんと今遊んでるらしいし…
となると考えられるのは…


え、合鍵持ってるとか？
それは普通に怖い気がする


えーでもなー…別にショッピさんならまぁいいかなとか考えてる時点でアウトなんだけどさ


1人でいろんなこと考えて二十面相してる
もはや百面相？千面相くらいしてそう


少し顔を上げると軽蔑の意を持つような目で見られる
で、ですよね…


好きとかそんなんじゃない…
そんなんじゃない…んだけど


意識しないではいられない
自然と気になってしまう


通常よりも速いペースで刻む心音。
確かよくある恋愛小説とかではこれを恋と言った


これは…恋…なのかな？
友人とかに対してもつ好意ではなくて？


分からない。


これに関しては答えが出ない


少し話したいなーって思って話しかけてみたんだけど…返事が返ってこない


首を振ったり、頷いたりするだけ


地味に傷つく…


そんなに…私と話したくないのかな
嫌われちゃったのかな


そう思うとなんだか涙が出てきてしまいそうだった


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shp side
　


これはAさんとの撮影が始まる前…
突然控室にコネシマさんがきた


「ショッピ君…はぁはぁ…今人間に戻れるか？」


「ミャゥー………！！」


簡潔に言うと、人間には戻れた
だが…


「……？」


話し方がわからない。
声が出ない


ジェスチャーで伝える
話せないとこんなにも辛いんか…


「まぁ、話せなくても大丈夫やろ。撮影の相方は飼い主やから大丈夫やな？」


こくん。


「よし。じゃあ来てくれ」


その後やっとスタジオに着いた風に時差を作って部屋に入る。


そして写真を撮る
なんでクソ先輩がカメラマンなんや…


思わず顔を顰めてしまう。
クソ先輩に笑ってと言われても笑えるわけがない


「…Aどうにかしてくれ…」


え！？私が！？と言う風に驚いている
かわええな…頰が緩んで笑顔になって彼女の方を向く


『これ…コネシマさんにだけにこの表情してません…？』


「なんやショッピ君そんなに俺のこと嫌いなんか…？」


はいそうですがなにか？



『せめて…せめて写真撮るときだけ笑ってください…！』


…っ…


そんなお願いされて断るわけないやんか

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