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「 ……俺からもひとつある 」
「 なんだ? 」
「 ……A……、颯瀬さんと連絡先交換したァ 」
宇髄に報告するのは躊躇っていたが、色々と世話になっている.
それに勘のいい宇髄には直ぐにバレるだろうからな.
「 おっ、マジか! 良かったじゃねぇか! 」
ドンッと背中をどつかれる.
「 つーか、やっとかよ 」
「 ア? 」
「 まぁいいか.きっかけは? 」
「 ……昨日の帰りに____」
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昨日のことを言えば、
ウザったらしくニヤニヤと笑う宇髄.
「 へぇ〜、何か話したのか? 」
「 まぁ、少しだけ 」
「 よし、見せろ 」
「 ア?見せるわけねェだろ阿呆 」
スマホを奪われる前にリュックにしまい込む.
上着のポケットだと取られる可能性あるからな.
「 ちぇっ、つまんねぇの 」
「 勝手に言ってろ 」
腕時計で時間を確認すれば、3限が始まる時間が近づいていた.
その場で宇髄と別れ、講義室に向かった.
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講義室に着き、レジュメを取って席に着く.
講義開始まであと10分ある.
ペンケースを出すついでに スマホを取り出し、
トークアプリを開く.
上から3番目、
俺の返信が最後の颯瀬さんとの会話.
それには既読は付いていない.
早く返信来ねぇかな、なんて耽っていると
突然、既読が付いた.
慌ててアプリごと画面を閉じた.
「 …はァ…、女々しすぎんだろォ…… 」
相手はかつての恋人だってのに、
過去と現世とじゃあまりにも違いが大きすぎる__.
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みお(プロフ) - めちゃくちゃ感動しました…。この作品に出会えて良かったです!! (2022年4月10日 14時) (レス) @page41 id: 98c132f21e (このIDを非表示/違反報告)
つめきわに - とても感動するお話でした。シリーズの初めから一気に読んだのですが、止まれませんでした!不死川さんがもっと好きになりました〜 (2021年1月25日 21時) (レス) id: 425fb41c74 (このIDを非表示/違反報告)
Yasuko Yaotani(プロフ) - めちゃくちゃ泣きました!凄く幸せな気持ちになりました。次回作もたのしみにしてます☆ (2020年12月25日 21時) (レス) id: 2ca8d75cad (このIDを非表示/違反報告)
さとみ(プロフ) - シリーズ一気読みしてしまいました!今更ですがこの作品に出会えて幸せです!他の作品も読ませていただきます! (2020年11月9日 11時) (レス) id: 4be6ea8e94 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 最高でした!連載お疲れ様です!素晴らしい作品に出会えて幸せです!次回作も心から楽しみにしています! (2020年6月30日 18時) (レス) id: 81d60ec5d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まっちゃろん | 作成日時:2020年4月7日 0時