追 憶。【不死川実弥】

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「 ほら、レジュメ 」


「 ああ、悪ぃな 」





宇髄とは学部が違ぇから昼休みに落ち合った.
レジュメをファイルに挟み、リュックの中にしまう.





「 そうだ、いいニュースがある」


「 なんだァ？」


「 アイツも同じ講義出てんぞ. 」


「 は……、マジで？ 」


「 ほら、証拠写真 」





講義中に撮っただろうと思われる1枚の写真.
眠たそうな顔をしながら前を向く、颯瀬さんの横顔.










「 テメェ何勝手に撮ってんだァ？ 」





宇髄からスマホを奪おうとするが、俺よりも背の高いソイツは高い位置にスマホを上げやがった.





「 オイオイ、嫉妬心の塊むき出しじゃねェか」


「 うるせェ…、ソイツの写真持ってていいのは俺だけだァ 」


「うわ、これだから元旦那はよォ 」










元、旦那＿＿





かつて、俺とA…、
颯瀬 Aとは夫婦(めおと)だった.










唐突だが、俺には前世の記憶がある.










鬼狩りをしていたあの頃の記憶＿＿.




















大学に入学してから、
かつての仲間だった、宇髄が居た.



宇髄は俺を見るなり、駆け寄ってきた.





＿＿ 「 不死川か？ 」

＿＿「 初対面のはずなんだがなァ？宇髄よォ 」





互いに察した.
過去の記憶があるってなァ.










過去の記憶を持つ者に出会った.





宇髄が言うには、記憶を持っている方が稀だと.





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