検索窓
今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:20,977 hit

ページ46

豊「来んな!!!!」
「秀吉!このままだったら負けるぞ」
豊「来んな…!これは、俺の戦いや!!!!!」
…あぁ、わかった。
わかってしまった。
たぶん…彼は、変わろうとしているんだ。
彼はこのクラスで唯一の一般校出身で、それまでに積み上げた戦歴がない。それどころか…多分、喧嘩という喧嘩をしたことすらないでしょう。
豊臣くんは先の旗印戦でもわかるように基本的に頭脳戦に持ち込もうとするだろうし、戦うにしても今回のようにきちんと勝てる面子、状況を設置してからにするだろうから。
卑怯と言われ周りから下に見られ、どうせ、と蔑ま
れる。
なまじ(腕っぷし以外は)実力があって頭も切れたから殿や他の家臣にも気に入られて…その人柄から味方を作るのはうまいのにそれと同じくらい敵を作るのも上手くて、調子が良く合理的に過ぎるから多くの不況を買って。
あの頃から、あの男は変わらないと思っていた。
殿以外には…いや、あの殿にさえ真に理解出来ない男。どんなときもへらりと笑い、腹の中を見せない男。彼は、本当にあの男に似ていた。
…けれど。

豊「俺は…変わるんや……!」
加「お前、よか男くさ!」
彼は、…、彼も、【違った】。
ボロボロになって、もう立つことすらままならないはずなのに必死に加藤くんに向かっていって。
それでも届かず傷一つつけることはできないのに、それでもがむしゃらに戦った。

あまりにも一方的な蹂躙に、喧嘩に慣れていないみやびちゃんはこの旗印戦を止めるべく豊臣くんの元へ行こうとするが…信長くんに腕を掴まれて止められた。
『…だめだよ、みやびちゃん。』
み、「ですが…!」
私は、見届けると誓った。
それに、きっとこの戦には意味がある。
その先にはなにか…重要なことがあって、きっと二人は大きなものを得る。
それは、これからの人生で、彼らにとって必要なこと。
『一対一の真剣勝負、私達が横槍を入れることはできません。』
対・加藤くんだし、槍だけに。なんて。
『見届けましょう。…きっと、大丈夫ですよ。』
「…はい」

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (32 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
72人がお気に入り
設定タグ:新信長公記
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

みずのえ(プロフ) - コメントありがとうございます(*^^*)トッシーか犬千代で迷いましたが、某4コマ漫画と鍋の影響で前田利家=トッシーで固定されてしまって…好きと言ってくださり、本当にありがとうございます〜! (2022年10月9日 20時) (レス) id: 07361828e7 (このIDを非表示/違反報告)
前田利家 - トッシー呼びが好きすぎるー! (2022年10月8日 22時) (レス) @page37 id: 4149d8455a (このIDを非表示/違反報告)
みずのえ(プロフ) - わかります!本当にかっこいい…!!好きと言ってくださり、ありがとうございますm(_ _)m頑張りますね!(⁠*⁠´⁠ω⁠`⁠*⁠) (2022年9月27日 21時) (レス) id: 07361828e7 (このIDを非表示/違反報告)
さら - はじめまして!!このお話とっても面白くて大好きです!!本当に皆さん格好いいですよね!!続き楽しみにしてます!!更新頑張って下さいね!! (2022年9月27日 19時) (レス) @page9 id: f9b4a84be1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みずのえ | 作成日時:2022年9月27日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。