* ページ34
「それが…全く反応がなくなりました。」
「この悪魔を囮にまんまとハメられたってワケか…こんなトリッキーなことしてくる悪魔初めてだね」
「でも…俺達がここからずっと帰ってこなかったら…他のデビルハンターが助けに来てくれるんじゃ…」
「それは期待できないだろうね。多分ここは外の世界から隔離されてる。理由はただ一つ。死体がない事。今まで死体が一つもなかった。マキマちゃんからは民間のデビルハンターが死亡しているらしいと伝えられてるから。民間のデビルハンターが閉じ込められて生き残ってるとも考えにくいからね」
アキが見つけるもう一つの理由は言わないでおこう。みんなを表情がどんどん暗くなる。
「私達ここで全員死んじゃうんだ……お腹ペコペコで死んじゃうんだ…」
「こっ…コベニちゃん!気張れ!デビルハンターやって兄を大学に行かせたいんだろう!?」
「半分無理やりなんです……親が優秀な兄だけは大学に行かせたいからって私に働かせたんですう〜…風俗かデビルハンターしか選択しなかったんですう〜!私も大学行きたかったんですう〜!!でもここで死んじゃうんです〜!!」
そう泣きながら訴えるコベニちゃん。いやさ、私前世で大学行ってたから分かるけどさ。部活以外なんもおもしろくないと。めちゃくちゃつまんないよ。
いや、そんな生活に飽き飽きしてた頃にこっちこれたからよかったんだけど。
「がはっガハハハハハハハ!!その顔…!ガハハハハハハハ!!」
「気持ちいいくらい笑うじゃん…」
「貴様ア〜…!笑うな!!」
「いや悪魔にそんなこと言っても。」
「コベニちゃん…悪魔は恐怖が大好物だからね。怖がってたら相手の思うつぼだよ」
「でも恐いんですう〜!!」
優しい姫野ちゃんはコベニちゃんの後ろに回り頭をなでながら慰めていた。アキはというと時計をじっと見つめていた。
「アキ君までどうしたの?」
「部屋の時計…さっきから8時18分です……どの部屋の時計も8時18分で止まっていました…Aの言う通りこの8階だけ悪魔の力で時間が止まっている可能性があります。」
「すげえ!じゃあ寝放題じゃねえか!!」
「あー確かに。今日朝早かったんだよね。」
まあ、今たくさん寝てもらわないとデンジは後で動けなくなるだろうね。
「馬鹿か貴様らは…俺たちはここで永遠に閉じ込められるかもしれないんだぞ…」
「そうなるかもしれねーし、ならねえかもしれねーだろ?」
「わかったら起こして。」
141人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
? - 救済…!天使くんやパワーちゃん、ガルくんが死なないと…!?ありがとーございます…! (2023年2月2日 19時) (レス) id: 16f178a420 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうひ(プロフ) - ゆなさん» わわわ!そんなとんでもない笑待たせてしまうかもしれないですけど気ままに更新していきますー (2023年1月18日 22時) (レス) id: 9e20368090 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - めちゃ面白い。続きまってます!! (2023年1月11日 21時) (レス) @page41 id: 6539e90d25 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうひ(プロフ) - ユメさん» ご め ん な さ い。外したと思ってたらついてました。今度こそ外したので!! (2022年12月2日 18時) (レス) id: 9e20368090 (このIDを非表示/違反報告)
ユメ - お り ふ らついてますよ (2022年12月2日 6時) (レス) id: 5e9fc6e37a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆうひ | 作成日時:2022年11月22日 23時