* ページ33
さすがに鳥肌たったわ。ホラーゲームかよ。いや、この世界がホラーゲームだけど。
私はいち早くそこから立ち去りたくて姫野ちゃんたちが来るであろう階段に向かった。
「ああ?んでAが9階にいんだよ。さっきまで8階に居たろ。」
「いや、こっちが訊きたいよ。デンジ達は9階に行ったんじゃないの?ここ8階だよ。」
私がそういうとみんな階段表札に視線を向けてた。
「コベニちゃんダブルピースでじっとしてて」
「えっえっえっえっえっ」
姫野ちゃんは階段を下りて行った。ちょうど姫野ちゃんが見えなくなったと思ったら、今度は上の階の階段からひょっこりと顔を出した。
というより、ダブルピースする意味とは。
「ありゃりゃ………」
「え〜!?えっええっえ〜!?」
「悪魔の力だろうね」
「コベニ!そこに立ってろ!」
そういうとアキは一番近い部屋の中に入ると驚きの声を上げていた。そりゃあそうだろう。だって窓の奥にも部屋があるのだから。
ガチャっとアキが入っていった部屋のちょうど向かいの部屋の扉が開いた。中から出てきたのはアキだった。
「やっぱりそうか…」
「おかえり。」
「え!?う、ええ〜!?」
「おい!どの窓も外にゃ出られねえ!向かいの部屋に通じてるぜ!?」
「うん。だろうね。多分今私たちは8階から出られなくなってる。」
多分みんな薄々気づいていたのだろう。コベニちゃんを除く人たちは思いつめたような顔をするだけで一言も言葉を発さなかった。
とりあえず、近くの部屋に入った。デンジは早速ベッドにもぐりこんでいた。コベニちゃんは俯いたままベッドに腰かけていた。
「状況を確認する。おそらく悪魔の仕業で8階の階段からどれだけ上っても下りても8階につく。エレベーターは何故か使えない。部屋や窓からは外に出られない。天井を上ってみたが上も8階だった。」
「パワーがその悪魔殺しちまったからじゃねぇのか〜?閉じ込める力を使ったまま死んだんだ!その悪魔が」
「ウヌが殺せといったんじゃ!」
「言ってねえ!」
またこの二人は、どれだけ喧嘩するのだろうか。でも喧嘩するほど仲がいいんだっけ。兄弟喧嘩のようなものだしね。
「それはないね。力は本体が死ねば解除される。これは憶測なんだけど、さっきの悪魔は本体ではなく一部だったんじゃないかな。ほらトカゲのしっぽみたいにさ。」
「なるほど。あり得るな」
「アキ君肉片の反応は?」
アキが肉片を出してみたが動かなかった。
141人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
? - 救済…!天使くんやパワーちゃん、ガルくんが死なないと…!?ありがとーございます…! (2023年2月2日 19時) (レス) id: 16f178a420 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうひ(プロフ) - ゆなさん» わわわ!そんなとんでもない笑待たせてしまうかもしれないですけど気ままに更新していきますー (2023年1月18日 22時) (レス) id: 9e20368090 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - めちゃ面白い。続きまってます!! (2023年1月11日 21時) (レス) @page41 id: 6539e90d25 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうひ(プロフ) - ユメさん» ご め ん な さ い。外したと思ってたらついてました。今度こそ外したので!! (2022年12月2日 18時) (レス) id: 9e20368090 (このIDを非表示/違反報告)
ユメ - お り ふ らついてますよ (2022年12月2日 6時) (レス) id: 5e9fc6e37a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆうひ | 作成日時:2022年11月22日 23時