103、ご主人様 ページ25
ほんの数分だった
気がついたらあのB級戦隊シリーズは全員地面に伏せていた
『………………。』
「A、行くよ。ささと乗るね」
フェイタンさんに促されて、また狭い車の中に乗り込む。
今更ながら殺しに何の抵抗もない彼らと一緒にいるのが少し怖くなってきた……B級戦隊が言ってた“幻影旅団”というのは一体何なんだろうか
そう考えていた時、私の携帯が鳴った。あ、そういえばポシェットに入れたまますっかり忘れてたな
まぁ、連絡なんてとれるような状況じゃなかったんだけども
操作画面には 着信:キルア の文字
チラリと車に乗ってる彼らの顔を見ると、別段興味もなさそうに各々の方を向いていた。それなら電話に出てもいいか、と通話ボタンを押す
『……やっほー！みんな大好きAだy』
「てっめぇ！今どこにいやがんだ！心配ばっかさせやがって！」
鼓膜が破れるような勢いでキルアの声が耳元に響いた
『ちょ、私だって好きで帰れないわけじゃないんだって。ちょっと面倒事に巻き込まれちゃってさ』
「はぁ！？どんなことだよ！」
キルアが怒ったまま聞いてくる
うん……人殺し集団と一緒に泥棒やってました☆なんて……言えない
『と、とりあえず私は無事だから！またそのうち帰るから！』
「は！？おい、待てよ！」
私の稼いだお金は通帳に振り込まれてるから使っていいよ！
そう言って逃げるように通話の終了ボタンを押した。
ツーツーと切れた電話にちょっとホッとしつつ、視線を感じて周りを見回した。すると車内の人全員が私を見ている
「……そういやあんた、フェイタンが無理やり連れてきたんだっけ？帰らなくて大丈夫かい」
マチさんが心配したように声をかけてくれた。
いい人だなぁ。どうせならこの人の下僕になりたかった。可愛いし
『フェイタンさん帰っt「ダメよ」せめて最後まで言わせて！！』
帰ってもいいですか？
そう言おうとしたセリフは途中で防がれた
「お前みたいな便利なやつ逃がしたらもたいないね」
『…うぅ、もうヤダ……って、うわ！？』
そう言ってガックリとうなだれた頭が、急に持ち上げられた。目を開けると目の前にフェイタンさんの目が合った
「おとなしくワタシの下僕として働くね。そしたら可愛がてやるよ」
そう言ってニイッと目を細めた
あぁ、この人下僕作るの得意そうだわ
“ご主人様”
(どうやらこの人には逆らえなさそうです)
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ナオミ(プロフ) - 7年経って愛を叫びます (2022年8月20日 22時) (
レス) @page32 id: 835501e0e8 (このIDを非表示/違反報告)
あのね - 私も乗って2年経った今愛を叫ばせて下さいありがとうございます作者様大好きです。 (2022年2月20日 0時) (レス) id: 453c535205 (このIDを非表示/違反報告)
春(プロフ) - すごい五年経った今愛を叫ばせてください大好きです (2020年2月8日 17時) (レス) id: 9f43f80fe7 (このIDを非表示/違反報告)
亜美(プロフ) - Mizさん» ありがとうございます！！光栄でございます(*ﾟ▽ﾟ*) (2016年10月23日 17時) (レス) id: e1e6319445 (このIDを非表示/違反報告)
Miz(プロフ) - ほんと面白い！笑 (2016年10月17日 19時) (レス) id: 05c76846ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亜美
| 作成日時：2015年5月2日 10時
