《H×H》勉強とか就職とか色々面倒くさいのでハンターを目指そうと思います1（ギャグ&逆ハー）

12、騙し合い ページ13

充電切れの空飛ぶこたつをポシェットの中にしまう。

二次試験会場、あんまり遠くないといいんだけどなぁ

そう呟きながら準備運動をする。準備運動せずに走ったら怪我するからね




さてと、そろそろ走り出すかな


ドキドキし始めた心臓をおさえて深呼吸をしていると、突然後ろから男の声がした





「嘘だ！そいつは嘘をついている！！」


「「！？」」




受験生が一斉に後ろを振り返る

すると、階段の陰から手足に傷を負ってボロボロな男の人が出てきた




「そいつはニセ者だ！試験官じゃない！オレが本当の試験官だ！！これを見ろ！」


男はそう言って、ヌメーレ湿原に生息する人面猿を引きずり出してきた




『マジか』


その猿は、自分のことを第一次試験官だと紹介したサトツさんによく似ていた

え、じゃあ試験官だと思っていたサトツさんは人面猿で、第一次試験は無駄に走っただけってこと？



ヤバい。わけわかんない。

あ、そういえばこの前ウソ発見器作ったっけ

せっかくだし試してみよーとポシェットを開ける。その時、頰の横を何かが掠めた





「……がっ」




短い断末魔の声が上がる

見ると、男の顔面にはトランプが数枚刺さっていた。そのままスローモーションで倒れていく



男の向こう側では一次試験官のサトツさんが、数枚のトランプを両指に挟んでいた


そしてみんなの視線はサトツさんと倒れた男の真ん中にいる人物に集まった





「くっく♠なるほどなるほど♣」




ヒソカだ。

トランプを華麗に切りながら立っている

その後、死んだふりをしていたらしい人面猿をトランプを投げて仕留めた



「これで決定♦そっちが本物だね❤」





ヒソカが言ったことをまとめると



ハンター試験の試験官は審査委員会から依頼されたハンターが無償で任務に就く

だから、あの程度の攻撃を防げないわけはない

つまり、防げた方が本物だ




っていうことらしい



いや、攻撃するなよ！どれだけ戦いたいんだよ！争いや憎しみからは何も生まれないんだぞ！

と、まぁ某ヒロインっぽいことを心の中で叫んでみる



あれ、そういえばあのトランプってさっきまで大富豪してたトランプじゃ……


……なんか気分悪くなってきた。









“騙し合い”



(あ、ウソ発見器あった。そうだな…レオリオの年齢は本当に19歳である！○か×か！？あ、○だ。)


(A！お前疑ってたのかよ！？)

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