35話 ページ37
ut「えいっ!」
……………
ん?
さっきの威勢はどこへいったのやら
可愛らしい声と共に、緩やかなボールがシャオロン君の手に渡った
ut「あっ」
その現実にウツ君は絶望の顔を向ける
そして、
ut「シャオロンさんお願いします僕に勝たせてください」
ウツ君は綺麗な土下座を皆の前で見せた
全員が驚きの声をあげる
勿論、私も
sho「……大先生…」
それに対し、シャオロン君は満面の笑みを向ける
ut「シャオちゃん…!」
sho「嫌です☆」
…ボールはウツ君の頬にめり込んだ
…
..
.
『めちゃくちゃ頑張ったのにキャッチしただけで一度も当てられなかったああああ!!!』
tn「お、落ち着きぃや。俺のボールキャッチしたとき凄かったで…?本番前は全然ダメダメやったんに」
『…………ありがとう。もう、だいじょぶ…
お茶、貰ってくるね』
私は立ち上がり、売店へと向かった
tn「お、おう。
………絶対大丈夫やない」
『なんでウツ君避けるの…。私あんだけ地獄見たのに、これじゃ無駄に地獄見ただけじゃん…。ぁーあ、こうなるなら別に私何もしなくても勝ててたし…』
ブツブツと愚痴を吐く
ただ汚れただけ……
『あの先生が悪いんだぁ……。!そうだよあのラッダァとかいう先生が…!!』
「俺がなんて?」
『いやー!!ラッダァ先生のおかげで勝てたなぁ!!』
どうしてこの人は可笑しなタイミングで私の目の前で現れるのだろうか
視界の端からひょこっと顔を出すラッダァ先生
rd「ま、全部聞いてたしなんなら試合も見に行ってたけどね」
『………怒ります?積極的にボール取りに行ってなかったですし…。今も愚痴言ってましたし…』
rd「え?怒ってほしい?」
『………』
rd「ノーコメントって?じゃあ、俺から一言」
きっと怒られる。
今から放たれる言葉に耐えることを意識したせいか、目をギュッと瞑る
rd「良く頑張りました。」
『…………へ?』
rd「俺、見てたから分かるよ。A自分と戦ってた。しかも勝ってたじゃん。それと、誰が本番で完璧にやれって?練習も、本番でも全力は出せてたでしょ?
俺は怒んないよ。おつかれさん」
ポンッと私の頭に手を置くラッダァ先生
『え、え?』
予想外の行動と言葉に動揺を隠せない
rd「偉かったよ。じゃ、それだけだから」
そう言ってどこかへと向かうラッダァ先生
……私はしばらく立ち尽くしていた
rd「(……触ったのに何も言わなかった)」
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近所のk - はつねさん» それな。..公式..歩く暴力犯罪....うっ頭がっ(3年前のコメに失礼) (1月18日 11時) (レス) @page15 id: de8cd53295 (このIDを非表示/違反報告)
ウイ(プロフ) - パラミ先生になってますよ! (2022年2月18日 17時) (レス) @page46 id: 00820fe97a (このIDを非表示/違反報告)
うり太郎(プロフ) - パラミ先生じゃなくてバラム先生ですよー (2021年9月23日 21時) (レス) @page46 id: ccbe99882f (このIDを非表示/違反報告)
Siitake(プロフ) - 校長じゃなくて理事長…かな? (2021年9月1日 0時) (レス) id: 01565e1f6d (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - はつねさん» んんん…それなです。 (2021年4月14日 5時) (レス) id: 5459160ee1 (このIDを非表示/違反報告)
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