平安時代の魔獣使い

体育 1 ページ17

「私に狩りを教えてくださいぃ！！！」


フッ、決まったな……(ドヤ顔)


冷たい目線を投げかける少年の目の前で、私は華麗なるスライディング土下座を披露した。








「急にどうした、気でも狂ったか。


……ああすまん、お前は元から気狂いであったな」
「めっちゃ失礼だな」


立っているだけで汗が滲むくらいには暑いはずなんだけど、体感温度一気にぐっと下がった気がする。

クマシュンかグレイシアの技使った？使ってない？
もしかして少年がこおりタイプ？




因みに私は気狂いじゃないぞ。断じて違うからな。









事の発端は数日前。



少年が狩ってきた獣を調理しているとき、ふと思っちゃったわけよ。


あ、これ少年がいなくなったら詰むのでは？


と。

気付くの遅いって？自分でもめっちゃ思ってる。
それだけ(逃避行という名の)旅は大変だし、楽しいってことよ。



諸君、私は肉が好きだ


野菜が好きだ


米が好きだ



食べる事が大好きだ




因みにアニメをしっかり見たことはないです。




そして、私は肉を自給自足出来ない。

自給自足出来るのは、きのみ・地方の菓子類・飲み物 etc…


↓↓↓
どう足掻いても死。





きのみは色々な味があるけど、結局のところきのみでしかないからね。辛いきのみと辛い肉じゃ違うでしょ。


ヤドンの尻尾？そそそ、それは言わねぇ約束だろ……





兎に角、少年が私に愛想尽かして出ていくまで……この言い方少年が嫁っぽいし辞めだ辞め。

いなくなるまでにね、私は上手な狩りの方法を覚えたいんだわ。

毎日柔らかい肉をたらふく食べたいとか、そういうのじゃなくって。
週に何回か、小さい獣とか魚とかをさ、ちょびっと食べれたらな〜って感じ。




上記を簡潔に伝えると、少年は顔を歪めた。


「けものはおれが狩ってくるから、お前はだまって一生調理していろ」
「それが駄目だから言ってるんじゃねぇか。









後はね、チビに狩り任せてるの、なんか申し訳なくて……」
「だれがチビだたわけ！！」


四〇センチくらい差があれば、誰でも相手をチビに感じるって。

大丈夫だぞ悩める少年。今のお前は骨と皮だけど、好き嫌いせずに何でも食べて、適度に運動してたら数年後にはでっかくなるって。


男子って子供の頃は女子よりちっさいもんよ。







「今に見ていろ、すぐに追いぬいて見下してやるからな」
「うーんいっつも一言余計なんだよなぁお前」

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