花火《黒桃》 (ページ2)

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花火2 ページ2

大『へ？！』

蓮『だいちゃん... 』

大『蓮ちゃん、ついてきちゃったの？』

蓮『....』

たたたたっ

(走って蓮にかけよる大介)

大『おうちで待っててって言われたでしょ？』

蓮『ん....(目に涙を浮かべる)』

照『どうする？今日アクロの日だから、ちっちゃい子連れて行ったら、先生に怒られるぞ。』

大『そだ....危ないから、小学生しか入れない日だ。』

蓮『...俺も、いくぅ、』

大『...(困ったな)』

蓮『...だいちゃ、』

大『連れてくわ。』

照『まじかよ。』

大『だって、こっからの帰り道、一人じゃ無理だと思うもん。』

ぎゅ

(蓮の手を握る大介)

大『一緒に行こ？蓮ちゃん、バス乗るの初めて？』

蓮『うん！！おれも、バスのる！』

＊

(地元の人を巻き込んで、蓮の捜索をしている母)

-ダンスから帰宅後‐

母『もし車にはねられたり、知らない人に連れ去られたら、どうするつもりだったのっ！！』

蓮『ごめん、ぁさい、』

母『みんなで探してたんだからね？まさか、バス乗ってダンスについていくと思わないから！』

大『いい子にしてたよ？危ないことしなかったし、ちゃんと座って待ってた、』

母『大ちゃんも、連絡しなさい！！！』

大『はぁい、』

(帰ってきた父にも叱られた蓮)

＊

ガチャ

(大介の部屋にもぐりこむ)

蓮『...だいちゃんのお布団で、一緒に寝る... 』

大『来たの？』

蓮『抱っこ、』

大『おいで？』

ぎゅ、

(抱きつく蓮)

大『今日は、たくさん怒られちゃったね？』

大『夜8時かぁ、そだ、今日、花火大会の日じゃん。家族みんな、疲れて寝ちゃったし...、』

大『蓮ちゃん、内緒で花火見に行く？』

蓮『はなび？』

(抜け出して、地元の人しか知らないスポットに登る2人)

パーン

蓮『うわぁー、ピカピカ！きゃきゃ、』

大『蓮ちゃん、綺麗だね？』

蓮『うん！！』

(手を繋いで、並んで座る2人)

パーン

蓮『ぴんくいろ！』

大『むらさき、きいろ、あお、』

蓮『いっぱい！わあぁー！』

＊

蓮『あしたも、あしたのあしたも、だいちゃんとくる。』

大『？花火大会は、今日だけだよ？』

蓮『いっぱい行きたかった、』

大『うーん、来年も、こようね？』

蓮『あした？』

大『もっと先ー、』