めめさく短編2 (ページ13)

今日:10 hit、昨日:9 hit、合計:175,874 hit

タイムリープ4 ページ13

コンコンコン

黒「失礼します。」

滝「....ああ、目黒、か。」

黒「突然すみません。急ぎで、お聞きしたいことがありまして。」

滝「.....もしかして.....過去から来た、目黒か？」

黒「.....何か知ってるんですか！？」

滝「いつか、こんな日が来るんじゃないかと思ってた。過去からお前が来るんじゃないかって。」

黒「......タイムリープしてるの、まさか知ってたんですか？」

滝「.....そう。俺の先輩にも昔、タイムリープしてた人たちがいて。」

黒「それ、本当ですか。....昔からあったんだ......」

滝「でもね、過去の人たちは、みんな恋愛を諦めて、
　タイムリープも終わったから、大きな問題にはならなかったんだよ。」

黒「詳しく、教えてください。」

滝「事務所内の若手のメンバーは、デビューしてるしていない、
　同じグループかどうかも関係なく、
　付き合いそうになると、すれ違うように操作されるようになってる。
　いつから始まったのかは、俺も知らないんだけど、気づいた時には、
　俺の知ってる人も、タイムリープが始まってた。

　仕事に集中させるため、らしい。

　誰と誰ががタイムリープするか、何年過去にいくかとか、詳しいことは、全て神様次第で、
　事務所内恋愛を諦めて、付き合うことを諦めると、タイムリープは終わるらしい。
　それで、仕事に集中できるようになって、売れたり、成功するようになってるらしい。

　でも、売れるかどうかは、結果論だから、俺はタイムリープとは
　関係ないと思ってるけどね。本人たちの実力次第だと思うから。

　それにしても、両想いの2人を引き離すなんて、ひどい神様だよな。」

黒「それって......諦めるしかないってことなんですか？」

滝「今のところはね。....でも、お前らは、」

黒「.......諦めなかったんですね？」

滝「...そう。2人とも、何か方法がないか探し続けて、タイムリープし続けた。

　それで.....お前が倒れた。」

黒「.......。」

滝「お前が倒れて、佐久間は、それを重く受け止めたんだよ。自分のせいだって。
　佐久間は、お前のことを毎日心配して、佐久間自身も仕事に集中できなくなって、
　グループの仕事にも少しずつ影響が出てきて、それで、」」

黒「っ、佐久間くんは大丈夫なんですか？今どこにいるんですか？」

滝「......もう、いないよ？」