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「仕事長引きそうだからって、先にお店行っててって言われてさ。今日どこも店混んでるじゃん？だからココなら翔さんの行きつけだからって…」
ビール片手にそう言う二宮さんを余所に、「あとで翔さん来るよ」という言葉がパワーワード過ぎて、それから後の話が何も頭に入ってこない。
どうしよ、今翔くんと顔を合わせるのは何だか気まずい。
あの一件から、本当に色んなことが重なり過ぎて、感情の整理が上手くついていなかった。
私の心は、今どこを向いているんだろう。
―――…“俺だったらAを傷付けることも、嫌いになることもない。俺はAを幸せにできる男だと思う”
クリスマスイブの日。潤くんに告白された。
正直まだ信じられていない部分もある。だって、本当に衝撃的な告白だもの。
潤くんが私の家から帰る前、「次会ったとき今日のこと何も覚えてないのはなしな」という言葉を私に残した。
あんなに本気で告白されたら、すっとぼけられるほど無神経でいられない。
あの日から今日までずっと、浮遊感を感じていた。
ふわふわと彷徨う感情の矛先が見つからず、どこにも着地点がなく、どっちつかずの気持ちのまま。
誰と幸せになりたいのか。何かを選ぶってことは、何かを捨てることだと言う。
選ぶなんて、できない。だからって、何もかも中途半端なままじゃいられない。
…はあ、頭が重い。今日翔くんに会うと、また頭が混乱しそうだ。
どうしよ、翔くん来る前に帰ろうかな。来たばっかりだけど。
「Aちゃん何飲む？」
そんなことを頭の片隅で考えていれば、厨房から智くんが声を掛けてきたから、とりあえず生ビールを頼んだ。
一杯だけ飲んで、さっさと帰っちゃおう。うん、そうしよう。
「あれから翔さんとはどうなの？Aちゃん」
「えっ？」
暫くして「はい、生ビール」と智くんから手渡されたジョッキに口を付けようとした手前、二宮さんから唐突に問われた。
出来ることなら、あまり触れて欲しくなかった内容。かと言って、何となくどこかのタイミングで訊かれそうだとも薄々思っていた。
それなのに上手い回答を用意できていなかったのは失敗。
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にゃん(プロフ) - 続きを書いて下さってありがとうございます。足が遠のいたり書けなくなる人の気持ちも分かるので更新して頂けると凄く嬉しいです(*'▽'*)♪ (2022年11月27日 0時) (
レス) @page36 id: b010e36986 (このIDを非表示/違反報告)
みかぽ(プロフ) - 更新めちゃくちゃ嬉しいです！！待ってました！！またゆる〜く待ってます♪ (2022年11月7日 0時) (レス) @page36 id: 8aa8752128 (このIDを非表示/違反報告)
ぴ(プロフ) - 待ってる人ちゃんといますよ！更新ありがとうございます！ (2022年11月6日 12時) (レス) @page36 id: 2ec53b58cb (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 妃紀さんお久しぶりです。更新ありがとうございます🤗とても嬉しかったです👏👏😍 (2022年11月6日 9時) (レス) @page36 id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
やっち(プロフ) - 今晩は。続きが読みたいです (2021年10月23日 22時) (レス) @page32 id: cc7865b69e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：妃紀
| 作成日時：2019年8月25日 22時
