ｰ 零 話 ｰ プロローグ . ページ1
＿＿＿＿むかしむかしの、お話です。
ある山奥の 小さな祠に、神様として奉られている化け犬が住んでおりました。
昔から山や村を守る神様であると言われていた化け犬は、
たくさんの村人から愛されていました。
神もまた、自分を愛してくれる人間の事を
愛おしく思っていました。
しかし、突如村で次々と起こる不可解な神隠し。
山奥へはいった人間は、再び村へ戻ってくることはありませんでした。
村人たちは口を揃えて、
｢ あの化け犬のせいに違いない ｣ と囃し立てました。
その噂は瞬く間に村中へ広がり、神様は忌み嫌われる存在となりました。
村人は何度も、神様である化け犬を殺そうと山奥にやってきました。
その度に神様は姿を隠し、静かに涙を流しながら呟くのです。
“ 俺は犯人じゃない ” と。
それでも神様は、決して人を恨むことはありませんでした。
そんな神様の元へ、十人の村人が訪れました。
村人達は噂に振り回されることなく、神である自分と対等な“友達”として接してくれました
神様はたいそう喜びました。
この人たちを守るためならなんでもする、と。
しかし、その幸せも長くは続きませんでした。
村中を襲った人喰い鬼に、多くの村人が喰われてしまったからです。
かろうじて生き残った者は、鬼を封印することに成功しました。
しかし、それから神様は心を閉ざしてしまいました。
“自分のせいだ” と嘆き悲しみました。
なんとかして励まそうと声を掛けようとしましたが、神様の姿はもう、そこにはありませんでした。
そして、何十年と経った頃、
神様とは会話を交わすことなく、みんな静かに息を引き取りました。
神様には、後悔だけが募りました。
.
＿＿＿…そうして、長い年月を経た今。
神様の身体には、断ち切る事が出来ない未練の鎖が
七本、繋がれているのです。
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汐里(プロフ) - 夢花(仮垢)さん» コメントありがとうございます(^ ^) ほんとはhtrnさんも出したかったんですが、人数の都合上で...汗 楽しんで頂けたら幸いです！これからもこの作品をよろしくお願いします（-人-） (2019年11月23日 11時) (
レス) id: 4d2571021c (このIDを非表示/違反報告)
夢花(仮垢) - 花が好きなの、hらんらん先生や無かった…意外…でもrbさんに花持たせたい…絶対かわいい……ﾆﾖﾆﾖ(( 続き楽しみにしてます！ (2019年11月23日 11時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
汐里(プロフ) - saikaさん» コメントありがとうございます(^ ^) 確かに和風あまり見ないですよね...完全に私の好みを小説にしてしまいました笑 お褒め頂き光栄です！これからもこの作品をよろしくお願い致します（-人-） (2019年11月22日 18時) (レス) id: 4d2571021c (このIDを非表示/違反報告)
saika(プロフ) - コメント失礼します....！wrwrdの作品で和風系の作品はあまり見ないので凄く新鮮で面白いです.....！登場人物の描写からなにから何までとても好きです.....！これからも頑張ってください!!!! (2019年11月22日 17時) (レス) id: dff2d77afc (このIDを非表示/違反報告)
汐里(プロフ) - あややさん» コメントありがとうございます(^ ^) お褒めの言葉を頂き光栄です...！励みになります。これからもこの作品をよろしくお願いします（-人-） (2019年11月10日 7時) (レス) id: 4d2571021c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：汐里 | 作成日時：2019年11月8日 19時
