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目が覚めたら、天井は私の家とは違う木材の色が目に入った。それに驚いてばっと起き上がる。すると丸椅子に座ったまま足を組むあの黄色バンダナの海賊さんが居た。そっか、これバンダナだったんだ。
さっきは少し遠くて分からなかったが、今は近いからか分かる。
…近い？
『え、えっ…!?』
sho｢あ、起きたんや。｣
黄色バンダナの海賊さんは少しウトウトと眠りこくっていたようで、私に気がつくと欠伸をしつつ背伸びをした。
それにしても、潮の匂いが微かにする。…まさかここ、船？
『あの、なんでここに、』
sho｢君急に倒れたんやで。家どこかも分からんしとりあえず俺達の海賊船に連れてきた。｣
ですよね、やっぱり海賊船ですよね！
や、やばい、こんな所海洋民族に見つかりでもしたら罰以上のものが飛んでくるかもしれない。
ここは海賊船の中なので見つかることもないが、万が一、万が一ここから出るところを見られたりなんてしたらひとたまりもない。
顔色がサーっと青くなる感覚が分かって寒気がした。なんでこんな所に居るの私…！いや親切心なんだろうけど、有難いけど…！！！
落ち着くことを知らない私の心臓は、初めてのことのせいなのか煩い。さっきから耳が痛くなるほどだ。そんな自分の心情の中、この海賊さんの目の前で普通にという器用なことは出来ない訳で。
sho｢顔色悪いで、もしかして迷惑やった？｣
『い、いえいえ！！あの、お名前を伺っても』
sho｢俺はシャオロン。この船の副船長やっとるわ。｣
あ、これビンゴだ。私殺されるヤツ。
もう運命が確実に決まって、私のゲームは終わった。ゲームオーバー。
…いや、でも寧ろこれを利用して海洋民族に差し出せばいいだけでは？海賊の海岸はここら辺しかないし。
でもそんないい案が浮かんでも、私の気持ちはちっとも晴れない。この人の笑顔を目の前にするとさらにだ。
『…え、えっ、と、その、』
kn｢シャオロン、例の人は…あ、｣
『すみません、失礼してます』
sho｢さっき目覚めたんや。｣
私が起きていることに驚いたのか、コネシマさんはキョトンとする。そんな中でシャオロンさんがフォローを入れてくれるとぽん、と片手の拳を軽く掌に置いた。
kn｢うわ、目開けるともっと美人やな〜。｣
『仕事の時と顔違うのであまり…』
kn｢化粧よりそっちがええで。｣
既視感感じるなぁ、これ。
ここの船長さんとはまた違うデリカシーのないその言葉に、笑顔を作った。
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四ツ谷抹茶(プロフ) - Alexさん» ありがとうございます…！！！そう言って頂けて光栄です、どうぞこれからも応援よろしくお願いします…！ (2019年7月16日 19時) (
レス) id: 2106793cf6 (このIDを非表示/違反報告)
Alex(プロフ) - とても面白かったです！応援してます！ (2019年7月16日 13時) (レス) id: 9980b2e5cf (このIDを非表示/違反報告)
四ツ谷抹茶(プロフ) - かなさん» 最後まで読んでくださりありがとうございました！最高言っていただけるような作品を届けることができてとっても嬉しいです…！応援まで…本当に感謝しかありません、次回作も期待して待っていただけたら有難い限りです、よろしくお願いします！！ (2019年7月15日 23時) (レス) id: e084f888fc (このIDを非表示/違反報告)
かな - 初見失礼します！本当に最高でした！もう最後のut先生の所は恥ずかしながら泣いてしまいましたw次は脅威の作品を見ようと思います！そしてこんな中学生の拙い文章を読んで頂けると嬉しいです。貴方様をずっと応援させていただきます！ (2019年7月15日 23時) (レス) id: 2f3992ceb8 (このIDを非表示/違反報告)
四ツ谷抹茶(プロフ) - 理香さん» コメントありがとうございます！今回の小説は憧憬というキーワードを意識して書いていたのでそういう感想を聞けて私も嬉しいです…！これからの航海もいいものであるといいなと私も思います…ここまでの応援、感謝です！次回作もよろしくお願いします！！ (2019年7月15日 19時) (レス) id: e084f888fc (このIDを非表示/違反報告)
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