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待っていると、出されたのはおにぎり、味噌汁、漬物だった。
…なんというか、こう、
『和食、だね。』
zm｢俺達結構米が好きでな。｣
kn｢よう食うてるんやで。｣
『そっか。…あの、作ったのって、』
「僕達です。」
この子達が…。よく見てみると、黒髪で目の色は少し焦げ茶だ。…ニッポン男児、って感じだな。ひとらんを思い出す。
ご飯の前に味噌汁に口をつけて少し飲んでみる。和食、久々だな。炊きたてなのか、白く光るご飯に手をつけて食べてみる。ひと口食べただけで熱気と丁度いい塩が私の口の中に籠った。漬物と一緒に食べるとまた違ったのを感じ取られる。
『…美味しい…。味噌汁も、ご飯も、漬物も…変わらない。』
「和食をご存知で？」
『よく知り合いの所で食べていたの。』
「そうなんですか…！僕らも日本出身で」
『雰囲気で分かるよ。』
ふふ、と笑い合うとぽかんとしていたり、不服そうに見つめているこの船の船長さん方。それに驚いたニッポン男児君達は、慌てて部屋を出ていってしまう。
あれ…悪いことしちゃったかな。
zm｢日本、出身なんか｣
『ううん、違うよ。…目も黒でも焦げ茶でもないし、髪の色も明るい茶髪。』
sho｢知り合いって誰なん？｣
『それは…教えられないけど。』
確実にシャオロン達の知っている人だ。言う訳にはいかない。目を逸らしたら、窓の外の海に目がいってしまう。
中でもわかるほどの輝く海。
綺麗だな、なんて。
『…ご馳走様でした！エネルギーついたよ、ありがとう。』
sho｢作ったのはあいつらやし、それを言ってやってや。｣
『うん、見かけたら言っておくね。』
食器を流し台に置かせてもらって、席に戻る。ふぅ、と一息つくが試しに聞いてみようかと私は口を開いた。
『お米が好きになったきっかけって、何？』
きっとひとらんからなんだと思う。そう予想はついてるけど、話題も見つからずそんな話を振った。
kn｢知り合いだった奴からの勧めやな｣
sho｢食え言われていやいや食うてみてん。思いの外美味しくて、今では俺達の主食やねん。｣
『そっか、』
私も当初、お米勧められた時はいやいやだったな。まだ昔は鬼みたいにキツい人だったけど今ではすっかり温厚になったと今でも思う。
食べたいな、ひとらんの料理。
変な思考にはっとして首を振る。3人で外に出たら、なにかが見えてきた。
それは間違いなく、目指している中央地方。
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四ツ谷抹茶(プロフ) - Alexさん» ありがとうございます…！！！そう言って頂けて光栄です、どうぞこれからも応援よろしくお願いします…！ (2019年7月16日 19時) (
レス) id: 2106793cf6 (このIDを非表示/違反報告)
Alex(プロフ) - とても面白かったです！応援してます！ (2019年7月16日 13時) (レス) id: 9980b2e5cf (このIDを非表示/違反報告)
四ツ谷抹茶(プロフ) - かなさん» 最後まで読んでくださりありがとうございました！最高言っていただけるような作品を届けることができてとっても嬉しいです…！応援まで…本当に感謝しかありません、次回作も期待して待っていただけたら有難い限りです、よろしくお願いします！！ (2019年7月15日 23時) (レス) id: e084f888fc (このIDを非表示/違反報告)
かな - 初見失礼します！本当に最高でした！もう最後のut先生の所は恥ずかしながら泣いてしまいましたw次は脅威の作品を見ようと思います！そしてこんな中学生の拙い文章を読んで頂けると嬉しいです。貴方様をずっと応援させていただきます！ (2019年7月15日 23時) (レス) id: 2f3992ceb8 (このIDを非表示/違反報告)
四ツ谷抹茶(プロフ) - 理香さん» コメントありがとうございます！今回の小説は憧憬というキーワードを意識して書いていたのでそういう感想を聞けて私も嬉しいです…！これからの航海もいいものであるといいなと私も思います…ここまでの応援、感謝です！次回作もよろしくお願いします！！ (2019年7月15日 19時) (レス) id: e084f888fc (このIDを非表示/違反報告)
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