番外編2 ページ10
彼らはどこかの任務地に行く途中で、遠巻きに見られていたり、写真に撮られて居た。
大規模掃討戦でもあるのか、という程にどんどん人が合流して来て、中には変な眼鏡をした僕の後輩に似た髪色をしたサラリーマン風の大人や、パンダ、目の下に傷の様なものが有る、ピンク色の髪の高専生が居た。何故か僕の呪具を持って。
やっと止まった、任務地と思われる場所は、呪霊なんか一匹も居ない何かのイベント会場だった。
「いつから高専は芸能系の学校になったんだ。」
彼らはここでも写真を撮られて居た。何かのポーズまで決めて。五条とかが偶に写真を撮られているのは見た事あるが、ここまで大々的に撮影会をしているのは呪術師としていかがなものか。
そんな事を考えながら警戒を解いて、これだけ高専生が居るから別に目立たないだろう。と、普通に歩いていたら、急に腕を掴まれて、
「めっちゃかっこいいですね!是非とも、写真撮らせてください!」
なんて言われた。普通五条とか夏油とかのイケメンに言われる「かっこいい」を初めて言って貰った僕は、それはもう有頂天で、
「全然良いですよ!」
と、妙に上から目線で許可をした。今なら彼処で撮影会をしていた呪術師達の気持ちが分かる。このカメラマンさん達、めっちゃ褒めてくれる!普段全く褒められない呪術師からしたら、こんなに気分の良いものはない。
僕の頭の中からは、ここは別世界かも知れない。という考えは疾くに抜け落ちた。
調子に乗って愛用の呪具まで構えだして、一通り
彼奴らも居るのか!と驚いた気持ちで、彼奴らの周りだけ人口密度MAXか?と言う程集まった野次馬等を掻き分けて、顔を出し、
「五条!夏油!お前らなあ!」
と叫ぶと、一斉に人の顔がこちらを向いた。
正直怖かった。
「うぉぉぉぉ!」
上がったのは歓声。何故か拍手も聞こえた。
そのまま撮影されていた二人の真ん中に入れられて、また写真を撮られた。
「お前もこっちに来てたのかよ。」
「君はどうしてここに?」
「僕は討伐した呪詛師の術式で。もう倒してるけど。君たちは?」
「山奥の特級呪霊の術式で来た。」
「もう祓ってあるから帰るのは時間の問題だね。」
「全く何でこんな所に飛ばされたんだか。」
撮られながら状況確認のために話していると、
「すいません!これ着てもらっても良いですか!?」
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リリィ - 物凄く好みです!、中々好みの夢小説が全然見つからなくて困っていました!楽しみに待ってます! (2021年1月15日 21時) (レス) id: 281db98431 (このIDを非表示/違反報告)
零斗 - とても面白かったです!これからも更新頑張って下さい! (2021年1月15日 19時) (レス) id: 300461bf22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:パナセ | 作成日時:2021年1月14日 23時