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いくらなんでも
これは無理だ。
「大好きだよ、蒼花」
「えへへ、私もだよ悟くん!」
イチャイチャ
「ねえねえ傑、このリボンどう?」
「リボンも可愛いけど、瀬奈の方が可愛いよ。」
イチャイチャ
一体僕は何を見せられてるんだ。
クラスメイトは6人、男女3人ずつ。
その内の4人がデキている。
あと1人はイチャついてはいないが、スマホをいじりながらニマニマしている。僕にはわかる、家入、そのLINE歌姫先輩からだな?
何が言いたいかというと、
完全なるボッチじゃないか!僕が!
クソ!御三家の混血だった親に、黒髪赤目だからと捨てられて、施設で育ち、早17年!
預けられた施設も、愛や慈悲なんて全く無い!
4歳になった途端に、呪霊が溢れる森に1人で叩き込まれるし、何度も死にかけた!
周りの、他の奴らはまだぬくぬくと職員からの愛を享受しているというのに!
でも、理由は分かる。この眼のせいだ。
呪術界はこの赤い眼を四眼なんて呼んでいる。六眼で見えないものが見えるが六眼で見えるものが見えない。六眼の対の眼だ。
さて、何故こんな壮絶な半生を生きてきて、グレて呪詛師にならなかったか。
まあ、簡単である。
僕は転生者だ。
神様がこの世界の帳尻を合わせるためだけにこの世界に落とされた、哀れな転生者。
天内理子と黒井美里の代わりに伏黒甚爾によって死にかけ、灰原雄の代わりに産土神に瀕死にされ、夏油傑の代わりに呪詛師になり、誰かの手で死に、脳みそメロンパンに体を乗っ取られる。
嗚呼、なんてことだ。
僕が不憫すぎる!僕救済の夢小説が出てもいいくらいだ!
まあ、今言った僕の運命は産土神の辺りまでもう終わっている。イベントが来る度に「僕の死に場所はここか...。」となっていたが、何とか一命を取り留めている。
じゃあ何で呪詛師になるのが確定しているかと言うと...神様に言われたんですよ!
「君、最終的には呪詛師になって殺されるから。そこん所、よろしく。」
「は?」
ええ、これにはもう呆れてものも言えなかったですね。神様テキトー過ぎるだろ!泣き言を言わせてくれ。
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リリィ - 物凄く好みです!、中々好みの夢小説が全然見つからなくて困っていました!楽しみに待ってます! (2021年1月15日 21時) (レス) id: 281db98431 (このIDを非表示/違反報告)
零斗 - とても面白かったです!これからも更新頑張って下さい! (2021年1月15日 19時) (レス) id: 300461bf22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:パナセ | 作成日時:2021年1月14日 23時