渚のCANDY-女子高生の密談-

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'別れよっか

最近会ってないし'


文化祭前日、ちょうどお昼頃

久々に見た名前と

嘘だと思いたい言葉


ｱﾕｶ｢…こ！倉子！｣

倉｢え？｣


ハッとして顔をケータイの画面から上げる


ｱﾕｶ｢お昼、食べよ｣

倉｢あ…ちょっと、食欲なくて…｣

ｱﾕｶ｢ほんと？じゃあ食堂行ってるから気が向いたら来なよ｣

倉｢うん…｣


力なく笑ってアユカたちを送り出す

気づけば、教室には誰もいなくなっていて


さっきまでみんな準備してたのに

教室から出ていってたことにも気づかないなんて


倉｢どんだけショックうけてんのよ……｣


なんだか、笑えてきた

はは、と唇の隙間からこぼれる


倉｢…はは…っ……っ…｣


なんでだろう

笑ってるのに

泣いてる



こんなとこアユカたちに、皆に見られなくてよかった

こんなことバレたら今までみたいに過ごせなくなる

はやく止めなきゃ


指で涙を拭う


ガラリと扉の開く音がする


倉｢…！｣

丸｢あれ？倉子ちゃんだけ…？｣


キョロキョロとしながら教室に入ってくる

私を見て驚いたような顔をする


丸｢あ、入っちゃダメだったかな｣

倉｢べつに｣

丸｢……大丈夫？

私でよかったら、話、聞こうか｣


しゃがんでいる私と同じ目線でそう言った

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