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「いやちゃうよ。ちょっとびっくりしただけ。食べさしてくれるん？」
『うん！』
「ん、ほなあーん」
再びフォークに乗ったケーキが運ばれてくるのを待って口を開くと、すぐにやってくる甘い味。満足したんか、嬉しそうなAにこっちも笑顔になる。
『んふふ、おいしい？』
「ん、うまい」
『せぇやくんAもあーんして』
「、ほっんまおまえなあ、」
酔っ払って素直になるのはええけど、翻弄されっぱなしでちょっとムカついてきた。
「A、ここおいで」
ぽんぽんと自分の膝の上を叩くと、いつもは渋るくせになんの躊躇もなく向き合う形で乗ってくるA。膝に乗ったら食べさして貰えると思って嬉しそうに口開けて待ってるけど、そんな簡単にはやらん。
新しく掬った生クリームは、Aではなく自分の口へと持っていった。
『あ！なんで！、……んっ！？』
食べれると思ってたもんが自分に来んくて騒ぎ立てるAの口を塞ぐようにキスをする。最初は抵抗してたけど、酒のせいで判断力も鈍ってるからそれはすぐに受け入れられて。息を求めた瞬間を狙って舌を滑り込ませた。
『んっ、はぁっ、』
「あっつ、」
アルコールで火照ったAの口内はいつも以上に熱くて、それだけで酔ってまいそうになるのに、生クリームの甘さで更に感覚が麻痺していく。
「A、べーってして」
『っはぁ、ちょっとまって、、』
「待たへん」
去年は一緒に過ごされへんかったから密かに楽しみにしてたのに、帰ってきたらあいつらおるし、隣は大晴に取られるし、ずっと正門と酒飲んどうし。どんだけ我慢したと思っとん。
目で訴えると素直に舌を出してくれたAがかわいくて頭を撫でてやると嬉しそうにするから愛しさが募る。訂正。こんだけ酔わしてくれた正門にはちょっと感謝してやらんこともない。ほんまにちょっとだけな。
かわいい舌の上にクリームを乗せて吸い付くように掬いあげて、そのまま優しくソファに押し倒した。
ほんまにかわいい。絶対手放さんし絶対誰にも渡さん。俺ってこんな執着心強かったっけ。
『んっ、ね、せぇやくん、』
「ん？」
『ベッド、いこ、？』
「、ほんまどこで覚えてきたん、そんなん、」
『ぜんぶせぇやくんやもん…』
「、っ、あかん、今日かわいすぎ、」
アルコールのせいか絆されてるせいか、蕩けきった表情で目線を合わすAを抱き上げて、寝室へと向かった。
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てと(プロフ) - 大変失礼致しました。設定変更させて頂きました。ご指摘下さった方々ありがとうございました。 (2022年10月22日 14時) (
レス) id: c558a54b1b (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑雲 - オ.リ.フ.ラ立ってます、、！外さないと違反になってしまいますよ〜^^; (2022年10月22日 12時) (レス) id: 375c64130e (このIDを非表示/違反報告)
オシヒカリ(プロフ) - オリ/フラ立ってますよ… (2022年10月22日 10時) (レス) id: dcc6542c5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てと | 作成日時：2022年10月22日 2時
