82.サンタが夢みるプレゼント ページ33
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お腹も膨れてちょっとまったりして、ケーキでも食べよかってタイミング。その前に1本吸いたくてベランダに出たものの、やっぱり外は寒くて火をつける手も震える。
『せーやくーん！ケーキは？』
「ん、これだけ吸ったらいく」
『わぁ、お外さむいねぇ。あ、火つけれる？』
貸してって俺の手の中からライターを奪い取ったAの口はどことなく辿々しくて、気のせいじゃなかったらちょっと目もとろんてしてる気がする。
「……A？酔ってる？」
『せやくんなにゆってんの。Aよえへんよ。お酒つよいもん』
「うん、酔っとうな」
まだ火の着いてなかった煙草をなおして、Aからライターを取り戻しそのままその手を引くと急いで部屋の中に入る。5人のおる方を見ると、こっちはこっちで出来上がってる正門。
「なあ、誰かAになんか飲ました？」
「さっきベロベロの正門とそれ飲んでたで」
リチャがそれ、と指さしたのは、既に空になってる日本酒の瓶。
「あー、完全にそれや」
「なんかまずかったです？」
「こいつ酒強いけど日本酒あかんねん。相性悪いみたいですぐ酔ってまう」
「そうなん？Aちゃんなんも言わんと飲んでたからいけるんや思てた」
「普段から飲まさんようにはしてんねんけど楽しくなって忘れてもうてんやと思う」
『へへへ、まさかどくんまだ飲む？なに飲む？』
「Aちゃんぎゅーしよ、ぎゅー」
「あ！ちょ！あかん！」
「おいこらふざけんな」
理性もクソもなくなった正門がAに抱きつこうとするから慌てて大晴とお互いを引き離した。代わりに差し出したのは、雰囲気に当てられたんか既に脱落していた佐野。
『むぅ、たいちぇくんもせぇやくんもいじわるせんといてよぉ』
「酔ってるAちゃんかわいいけどさすがにそれはあかんよ」
「なんか聞こえたけどまあ許したるわ」
「時間も時間やしお開きにしよか」
「そっすね。まっさんと晶哉は……、なんとかして連れて帰りますわ」
「ほら、A。みんな帰るで」
『えー』
「Aちゃんごめんなぁ。ご飯ありがとう。ごちそうさまでした」
『んへへ、またきてね』
「Aちゃんまたね〜〜」
『まさかどくんまたね〜〜』
夜遅いのに『ばいばーい！』なんてでっかい声で4人と潰れた佐野を見送るAの口を慌てて手で塞いで、しーっと人差し指を向けると、真似するように人差し指を自分の口元に当てる姿がかわいくて思わず笑ってもうた。
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てと(プロフ) - 大変失礼致しました。設定変更させて頂きました。ご指摘下さった方々ありがとうございました。 (2022年10月22日 14時) (
レス) id: c558a54b1b (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑雲 - オ.リ.フ.ラ立ってます、、！外さないと違反になってしまいますよ〜^^; (2022年10月22日 12時) (レス) id: 375c64130e (このIDを非表示/違反報告)
オシヒカリ(プロフ) - オリ/フラ立ってますよ… (2022年10月22日 10時) (レス) id: dcc6542c5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てと | 作成日時：2022年10月22日 2時
