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聞き慣れた高音が背中から聞こえてきたけど、たいちぇくんにハグされてるから身動きは取れず。恐る恐る顔だけ後ろを向くと、そこにいたのはもちろん誠也くん。と、少し離れたところにリチャくん。
あたしを腕に納めたままのたいちぇくんの顔は、さっきまでとは打って変わって、あからさまに引きつっていた。
『あ、リチャくんおつかれ〜』
「Aちゃん真っ先に言うことそれじゃないと思うで」
ベリッと言う効果音が聞こえそうなぐらいに勢いよくたいちぇくんから剥がされたあたしは、たいちぇくんから見えへんようにあたしよりも少しだけ高い誠也くんの背中へと隠された。
『ちょ、そこまでせんでも。たいちぇくんかわいそうやん』
「なんでなん」
『へ？』
「うちわ。なんで俺じゃなくて大晴の持ってたん」
『だってそんなん、どこで誰が見てるか分からへんのに誠也くんのなんか持たれへんよ。あたしが誠也くんの団扇持ってたらおかしいやん』
「なんもおかしないやろ」
『あかんよ。いつどこで誰が見てるか分からへんねんからそういうことはちゃんとしとかな。あたしのせいで誠也くんに迷惑掛けたないもん』
「ん、まあ、そういうとこが好きやねんけどな？」
しゃあないなあみたいな顔して優しくあたしの頭をぽんぽんした誠也くんは、そのまま手を下におろすと今度は手をにぎにぎと弄んできた。
こいつらまたやってる、と呆れる望と、普段の態度からはありえへん甘々な誠也くんの姿に驚いて顔を逸らすAぇの5人。
『なっっ、みんな見てるのに…！』
「そうやぞー見せられてる側の気持ちにもなれー」
「お前ら勝手に見てんちゃうぞ」
「理不尽大魔王や」
「なんやねん理不尽大魔王って(笑)」
「…大晴くん話聞きますからね。終わったらご飯行きましょうね」
「俺も付き合うわ大晴」
「みんなありがとう……」
気を使ってくれたのか気まずくなったのか、望も含めぞろぞろとみんな楽屋から居なくなり、いつの間にやら誠也くんとふたりきりになっていた。にぎにぎされていたと思った手は今度は指を絡めるように繋がれる。
『ふふ、甘えたモード？』
「ほんまなんでよりによって大晴やねん」
『正門くんの方がよかった？』
「そういうことちゃう」
『んふふ、じゃあ次は誠也くんの持とうかな』
「え、いいん？」
『ドラマ共演で世間的に接点も出来たし、まあたまにはいいかなって』
「うーわ、はよ次来んかな」
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てと(プロフ) - 大変失礼致しました。設定変更させて頂きました。ご指摘下さった方々ありがとうございました。 (2022年10月22日 14時) (
レス) id: c558a54b1b (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑雲 - オ.リ.フ.ラ立ってます、、！外さないと違反になってしまいますよ〜^^; (2022年10月22日 12時) (レス) id: 375c64130e (このIDを非表示/違反報告)
オシヒカリ(プロフ) - オリ/フラ立ってますよ… (2022年10月22日 10時) (レス) id: dcc6542c5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てと | 作成日時：2022年10月22日 2時
