61. その温もりをもう一度確かめ ページ12
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『っっっっ、』
「今のやばいな。めっちゃ近くに落ちたんちゃう」
『うう、せぇやくん〜〜！』
「あーはいはい。怖いなあ。俺ここおるから。大丈夫大丈夫」
かなり近くで鳴った雷に驚いたAが再び抱きついてきたから、子供をあやす様に背中をポンポンと撫でてやる。驚いた拍子に手から離れた俺のちびぬいは、2〜3m先まで飛んでいった。ちびぬいめっちゃかわいそう。
腕の中で肩を震わせながら泣きついてくるAは、不謹慎やけど正直めちゃくちゃかわいい。こんな時にしか自分から甘えてくることなんて無いんやから存分に堪能しとかなもったいない。
「なんでホラー好きやのに雷あかんの(笑)」
『ホラーはフィクションやもん。雷は現実やんか』
「普通女の子ってホラーも怖いもんちゃうん(笑)」
『かわいげなくてすいませんでしたぁ」
顔は見えへんけど、恐らく拗ねて頬を膨らませているだろうAの首筋に音を立てて唇を落とす。
『え、なんで？』
「ん？かわいいなあ思て」
『わからんわからん。今のどこにその要素あったん』
「ホラー好きやのに雷怖いとこも、すぐに拗ねるとこも、普段甘えへんくせにこういう時だけ素直なとこも、俺に会いたくて泣いちゃうとこも、全部かわいい」
『え、あ、なに、急に、』
「そうやって照れて耳真っ赤にするとこも(笑)」
自覚がなかったんか、背中に回してた腕をパって離すと、その両手は真っ赤に染まった両耳を隠すように覆われた。
「ええの？ハグしとかな次またいつ雷鳴るかわからんで？怖いのAやで？」
『……それはこまる』
すぐに耳から離された両手は再びゆっくり背中へと回された。ほら、そういうとこ。そういうとこがかわいいんやって。無自覚でやってるんやからほんまタチ悪い。
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てと(プロフ) - 大変失礼致しました。設定変更させて頂きました。ご指摘下さった方々ありがとうございました。 (2022年10月22日 14時) (
レス) id: c558a54b1b (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑雲 - オ.リ.フ.ラ立ってます、、！外さないと違反になってしまいますよ〜^^; (2022年10月22日 12時) (レス) id: 375c64130e (このIDを非表示/違反報告)
オシヒカリ(プロフ) - オリ/フラ立ってますよ… (2022年10月22日 10時) (レス) id: dcc6542c5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てと | 作成日時：2022年10月22日 2時
