59 【幸村】一線 3 ページ9
『(や、やば…)』
私が2人きりの家にホイホイ上がって、
あんな場面で自分から目を閉じるから…
正直私くらいの年齢になると、男女が2人きりになった時こういうことになることは珍しい事ではないのに。
相手が精市だからって完全に油断していた。
幸「…」
頭の中で反省と後悔がグルグルとまわり、何もできないでいると。私が拒まないと思ったのか、精市が私の唇を覆うように自身の唇を更に深く被せた。
頬に添えられていた手はそのまま私の肩を抱いて、精市と私の身体がぴったりとくっつく。
そのしなやかな容姿からは想像もつかないほど、
がっしりとした胸板に思わずドキリとしてしまい、
流石にやばいと優しく彼の肩を押した。
グイッ
『っは、ちょっと…待って』
幸「…え」
『いや、その…ごめんね？なんか変な感じになって』
目を逸らしながらなんとか言葉を捻り出す。
幸「あれ、もしかして嫌だったかい？ごめんね、Aさんが目を閉じたからいいのかなと思っちゃって」
『ああ…』
やっぱり。
私が思わせぶりな感じにしちゃったんだよね
『ごめん、つい目のやり場に困って』
幸「フフ、いや。構わないよ、俺の方こそ驚かせてごめんね」
意外にも余裕な様子の彼に安堵する。
この状況に動じないなんて思ったよりもずっと大人みたいだ。
とりあえず気まずくならないように適当に取り繕って…
今日は帰ろう
『いやぁ私ったら…ほんと落ち着きなくてごめんね！
…本気にしなくていいから。とりあえず帰ろうかな？また明日』
カバンを持ち下へと降りていくと、来たた時と同じ場所でまた足を踏み外した。
ガタンッ
『ぎゃー！』
幸「っあはは、焦りすぎだよ。…大丈夫、そんな気にしないで」
私の手をとって優しくおこしてもらうと、落ちたカバンを拾って手渡された。
1番焦ってるのは私ってか。
『…お邪魔しました』
幸「今日はありがとう。来週の合宿頑張ろうね」
『…うん、そうだね！』
精市の今の様子だとまあ気にしなくていいか、と心を入れ替えて私は精市の家を後にした。
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キャメル(プロフ) - まゆさん» まゆさん、ありがとうございます！(;_;)その言葉で私もお仕事頑張れるし、ほんとに嬉しいです…これからもどうぞよろしくお願いします^_^ (2022年10月31日 21時) (
レス) id: 0837b0830d (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - おもしろいです。更新楽しみに仕事頑張れます(o^^o) (2022年10月31日 19時) (レス) @page49 id: d99fc6d444 (このIDを非表示/違反報告)
キャメル(プロフ) - 小筆さん» 初めまして、小筆さん！！そんなそんなありがとうございます！！そういうふうに言って頂けるだけで本当に嬉しいです(^^)これからも楽しんでもらえる様に頑張るので見守って頂けたら嬉しいです❣️ (2022年10月18日 22時) (レス) id: 0837b0830d (このIDを非表示/違反報告)
小筆(プロフ) - いつも見させて頂いてます！大好きなお話なので、これからも頑張って下さい！ずっと応援してます！ (2022年10月18日 21時) (レス) id: fe225f18e6 (このIDを非表示/違反報告)
キャメル(プロフ) - こかさいだーさん» 詫びようとする幸村くんいいなと思って書いたので反応してくれて嬉しいですw(^ ^)！！！！詫びすぎず詫びなすぎず頑張ってほしいですね🤭 (2022年9月29日 15時) (レス) id: 0837b0830d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：研究員 | 作成日時：2022年9月21日 20時
