52 核心 ページ2
ブ「おいこれってAがいつも持ってたやつじゃね?」
ブン太がそれを手に取り、
指に吊るしてクルクルと回転させながらウサギを凝視する。
赤「確かに見たことあるような…けどなんでAさんのを副部長がもってるんです?」
真「これは半月ほど前にAから譲り受けたものだが。
…この中にGPSが仕込まれていた」
「「…は?」」
誰も予想していたはずのない状況から、
沈黙が生まれるのは当然だろう。
だがその沈黙を破ったのは、意外にも柳生だった。
柳生「…真田君、その話詳しく教えていただけませんか」
真「これはAが厚意で俺にくれた物なのだが。
つい先日、裁縫糸の色味が背中だけ違う事に気が付いてな。
違和感を感じた故開いてみれば……
この様なモノが出てきたと言う訳だ」
弦一郎が、怒りによって爪が食い込む程に強く握られた拳を開くと、そこには1センチにも満たない銀色のパーツが佇んでいた。
よく見ると、[GPS]と彫ってあるのが見える。
ブ「は、はぁ!?何だよこれ、こんなんありかよ…」
ブン太の顔が怒りに満ちていく。
幸「昨日柳に解析してもらったら、何週間も前から電波は既に切られていた様だけどね」
柳「ああ。だがそれ以前までは何者かがAの位置情報を盗み見ていたと言う事になる」
仁「…はっ。そりゃあ全く笑えんな」
ブ「完全にそれってストーカーだろぃ!?
そりゃこんなんバレたらさすがにAだって…」
ガタンッ!!!!
ジャ「!?」
真「貴様ら!
Aの私生活にコソコソと侵入するなどという、非人道的な奇行をしている奴がこの中にいるならば今すぐ名乗り出んか!!俺は絶対に許さんこの野蛮がァァァァァ!!!!!!」
真田の怒声に場が凍りつき、
一気に険悪なムードへと堕ちていく。
幸「…まあこの中に実行犯がいるとは決めつけないけどね。
この件も含め最近Aに対してあからさまに執着が目立ってきている者もいる。別にそれは構わないけど、このまま本人に感付かれれば彼女は確実に立海を去るだろうね」
柳「今回の件を受け話し合いが必要であると判断し、A抜きでの話し合いを行ったと言う訳だ」
柳生「……」
赤「えっと…なんなんすか、そのあからさまな執着って…」
幸「それはここにいる皆、各々考えるといい」
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キャメル(プロフ) - まゆさん» まゆさん、ありがとうございます!(;_;)その言葉で私もお仕事頑張れるし、ほんとに嬉しいです…これからもどうぞよろしくお願いします^_^ (2022年10月31日 21時) (レス) id: 0837b0830d (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - おもしろいです。更新楽しみに仕事頑張れます(o^^o) (2022年10月31日 19時) (レス) @page49 id: d99fc6d444 (このIDを非表示/違反報告)
キャメル(プロフ) - 小筆さん» 初めまして、小筆さん!!そんなそんなありがとうございます!!そういうふうに言って頂けるだけで本当に嬉しいです(^^)これからも楽しんでもらえる様に頑張るので見守って頂けたら嬉しいです❣️ (2022年10月18日 22時) (レス) id: 0837b0830d (このIDを非表示/違反報告)
小筆(プロフ) - いつも見させて頂いてます!大好きなお話なので、これからも頑張って下さい!ずっと応援してます! (2022年10月18日 21時) (レス) id: fe225f18e6 (このIDを非表示/違反報告)
キャメル(プロフ) - こかさいだーさん» 詫びようとする幸村くんいいなと思って書いたので反応してくれて嬉しいですw(^ ^)!!!!詫びすぎず詫びなすぎず頑張ってほしいですね🤭 (2022年9月29日 15時) (レス) id: 0837b0830d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:研究員 | 作成日時:2022年9月21日 20時