【テニプリ 】仕事をしてただけなのに…1

33 フラグ ページ33

あと10分ほどで着きますよ、という運転手のアナウンスで目を覚ました。

せっかくみんなと仲良くなる会だってのに寝落ちするとは…
『(ブン太が早くからラインしたせいだー！)』

隣をキッと睨むと、子供の様な寝顔をしたブン太がすやすやと眠っている。いつもとは違うあまりにも無垢な顔に思わずうっとりとしてしまう。

『(悔しいけど、まあふつうに美形だわ〜…)』

こんな顔で青春したら楽しいだろうなぁなんて、ちょっと羨んだりした。


〜柳Side 〜

バスが団体客専用の駐車場に着き、寝ていた連中が目を覚まし始める。

日曜日ということもあってツアー客のバスが多く並ぶ中、どうも見覚えのあるバスが目に止まった。

柳「(ほう、あれは氷帝学園か)」

合宿の度にデザインの変わる氷帝のラッピングバスだが、
前方に光る悪趣味なエンブレムを見ればすぐにわかった。

そういえば、氷帝テニス部にはAと同じ会社の人間が2年ほど前からついていた様だったな


柳「(しかも、そいつは…)」


鉢合わせして面倒な事にならない様にと危惧しながらながらバスを降りた。

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