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「…ホンマにええの?」




他人の不幸を貪る表情から一変、ゾムさんはキョトンとした表情をする。

断られることを想定していなかったのだろうか。




「でももしかしたら俺、うっかりAちゃんが口の悪い子や、って喋ってまうかもやで?」




それはうっかりというより故意では?




『う"、それは困りますけど…』

「けど?」




ゾムさんに絡まれ続けるよりはいいかも。
とは口が裂けても言えず。

いやだって目立つんだもんこの人…、教室に来ただけであの人だかり。恐ろしい子…。




『とにかく、これは私と悠人の問題なんで。いくら生徒会役員と言えど、個人の問題に首を突っ込まないでください』




迷惑なんで。と心の中で付け足す。

ゾムさんは暫く考える素振りを見せていた。




「……ん、せやな。確かに失礼だったわ、すまんな。」




いやに素直な返事にどうもひっかかる所もあるが、一先ず今日は帰れるらしい。

ゾムさんの謝罪に『気にしてないので』と心にもない返事をして、私はその場を後にした。


もう一生関わることもないでしょうけど。












「あ、おったおった!」




生徒会室の扉を開けると、見知った顔が二人。




「なんやねんゾム」




生徒会の低身長枠ロボロと、不人気枠のシャオロン。
正直パッとせえへんけど、コイツらでもええか。




「そう言えばゾム、今日三組行って女の子連れ出したらしいやん。どしたの?」

「えぇ?!ゾムが?!女子を?!」

「ロボロうるさいわ。せやねんシャオロン!丁度そのことなんやけど
相手に言うこと聞かせるにはどーしたらええと思う?」

「いや急やな。女の子となんの関連性もないやん」




わかってへんなロボロ。めっちゃ関係あんねん。




「相手がその子なん?」

「ま、そんなとこやな」




ロボロよりシャオロンの方が賢いらしい。




「そんなん普通にお願いすれば聞いてくれるんとちゃうの?相手女子やろ」




お前モテるやん。と言うシャオロンの発言に、まぁな。と返せば殺意の篭った視線が。
人気に必死な奴やな。




「それがそう簡単に行かへんねん」

「じゃあ普通に相手が嫌がることして、やめてほしければ!みたいなのは?」

「流石ロボロ、実経験を生かしての案やな」

「いや、実経験ちゃうわ!」




相変わらず声でかいな。

嫌がること、ねぇ…。




「でも確かに、その案悪くないな」

「え、マジで?冗談なんやけど」




せや、良いこと思いついたわ。

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(プロフ) - 自分が設定してた自分の名前と彼氏の名前が一緒でややこしい事になってましたw奇跡。小説めっちゃ面白いです (2021年5月19日 23時) (レス) id: 7e4efb4011 (このIDを非表示/違反報告)
ゆだ - 面白いですね (2021年3月1日 17時) (レス) id: e2d5e79f0c (このIDを非表示/違反報告)
きなこ - コメント失礼します。すごく面白いです!続きが気になるので更新いつまでも待っています! (2021年2月2日 21時) (レス) id: 4b52fa3010 (このIDを非表示/違反報告)
カコ(プロフ) - コメント失礼します!このお話大好きです!更新待ってます! (2020年11月3日 0時) (レス) id: e319902130 (このIDを非表示/違反報告)
ゴミ箱 - とてもいいお話ですね、読んでいて楽しかったです。更新はいつまでも待っています。頑張ってください! (2020年8月16日 10時) (レス) id: c162b9accc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かまぼこ | 作成日時:2020年3月27日 22時

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