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エーミールさんに教えてもらい体育倉庫を覗く。
中にはガチャガチャと用具を漁る男子生徒が一人。




『トントンさん』

「っわ、」




呼び掛ければ、彼は驚いたように此方を向いた。

どうやら私には気付いていなかったらしい。




『同じグループの宮本です。ゾムさんが食堂に来るよう呼んでました』

「宮本…?」




トントンさんは私の名前を聞くと、何かを考えるような顔をして、じぃーと此方を見てくる。

え、何?初対面だよね?確か。




『あの…?』

「ハッ…、すまん。わざわざありがとうな。ここの手伝い終わったらすぐ行くわ」

『わかりました』




トントンさんの返事を聞き、体育倉庫を後にする。


戻ってきた体育館はやっぱり人が少なくて。

作業していたエーミールさんが、私と目が合うと微笑みかけてくれる。




「どうでしたか?」

『無事に伝えられました。ありがとうございます』

「いえ、私は何も。むしろすみません、ずっとトントンさんお借りしちゃって…」




実は生徒会の二人が帰ってこなくて…。
と困ったように呟く。


生徒会の二人…??なぜだろう、とても思い当たる節がある。




『このグループの生徒会メンバーって…?』

「生徒会は、私とシャオロンさんとロボロさんです」



その名前を聞いてピンときた。

いやすまん、それ完璧に私のグループのせいじゃん。




『……あの、その二人、今グループ4手伝ってくれてます』




すみません…。と申し訳なく思い頭を下げれば、エーミールさんが慌てた様子で、謝らないでください…!!と言う。




「此方もトントンさんに手伝って貰ってるのでおあいこですよ…!それに、二人が迷惑かけてないかどうか…」

『迷惑だなんて全然!すごく助かってます!』




私の返事を聞き、彼は安心したように笑った。




「それなら良かったです。長くお引き留めしてすみません。宮本さん、ですよね?それではまた」

『はい』




優しい感じのする良い人だった…。だが彼もあの様子なら生徒会で苦労が多いだろう。
最近どうも濃い人と関わることが多かったから、かなり癒しになった気がする。


…そういえば、悠人も確かグループ1だったはず。

一言声掛けてこうかな、なんて考えて体育館を出た時だった。




「悠人せんぱーい」




聞き慣れない可愛らしい声。




『…悠人?』

「え、A…?なんで、」




目の前には、悠人と、見覚えのある女子生徒。

…間違いない、中庭にいた子だ。

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(プロフ) - 自分が設定してた自分の名前と彼氏の名前が一緒でややこしい事になってましたw奇跡。小説めっちゃ面白いです (2021年5月19日 23時) (レス) id: 7e4efb4011 (このIDを非表示/違反報告)
ゆだ - 面白いですね (2021年3月1日 17時) (レス) id: e2d5e79f0c (このIDを非表示/違反報告)
きなこ - コメント失礼します。すごく面白いです!続きが気になるので更新いつまでも待っています! (2021年2月2日 21時) (レス) id: 4b52fa3010 (このIDを非表示/違反報告)
カコ(プロフ) - コメント失礼します!このお話大好きです!更新待ってます! (2020年11月3日 0時) (レス) id: e319902130 (このIDを非表示/違反報告)
ゴミ箱 - とてもいいお話ですね、読んでいて楽しかったです。更新はいつまでも待っています。頑張ってください! (2020年8月16日 10時) (レス) id: c162b9accc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かまぼこ | 作成日時:2020年3月27日 22時

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