▼ 出られない部屋《 マーリン 》 ページ8
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私が目が覚ますと、そこは一面真っ白な見覚えの無い部屋だった。はて？昨日はきちんとマイルームで就寝した筈なのに。もしや、誰かの仕業で起こってしまった強制レイシフトなのだろうか。
確かに、数多のサーヴァントと契約し、数多の世界を渡り歩く魔術師見習いである私には、悲しいかな、そんな状況は慣れっこだろう。だとしたら、此処でボーっとしていても仕方がない。元居た世界に戻る為に、何か手掛かりを、頼れる誰かを見付けなくては。
この部屋には私が寝ていたベッド以外に物は無く、正面には白い壁に溶け込むドアが一つあるだけだ。無機質な床をコツコツと進み、恐る恐る白いドアノブを捻れば、細く開いたドアの向こうから誰かの困ったような声が飛び込んで来て、突然視界は白く弾けた。
「マーリン……？」
「…おや、マイロードかい？」
「うん。ところで此処、何処かわかる？」
普段は人でなしのろくでなし。女誑しで女の敵。故にあまり頼りたくもなかったが現在の状況的には頼らずにはいられない。それに今の私にとっては彼だけでも十分心強いのだ。
私の問いに、マーリンは申し訳無さそうな顔をして首を振った。どうやら彼にもわからないらしい。因みに、どうやって此処に来たのかを聞いてみれば私と同じように気づいたら此処にいたそうだ。あのマーリンが？とは思ったが問いただすのは後にしよう。
そんな状況に二人で頭を抱え困っていると、無機質な部屋に何処かからか、アナウンスが響いた。
“貴方がたはこの部屋に選ばれた”
“部屋の何処かにある紙の指示に忠実に従え”
“…何、心配そうな顔をするな”
“その命(めい)に従えば必ず出してやろう”
私は今一度頭を抱えた。となりのマーリンは「これってもしや出られない部屋、という奴じゃないかい？！」と興奮気味だが無視を決め込む。それより、そんな部屋があってたまるものか。
そう思いながら私の意識はアナウンスに向ける。
______ 本当にこれに従っても良いのだろうか。
その命令に従って出れる、という確証は無いのだから。然し何もやらないよりかだったらやった方が断然良い。
興奮気味であるマーリンを半端呆れながらチラと見てみると、彼は私の目を見て微笑んでから頷いた。どうやら考えていることは一緒のようだ。
何処だ何処だと部屋中探してみる。するとベットの裏に何やら紙が貼ってあるのが見えた。その紙を剥がし内容を見てみる。___ その紙には“魔力補給しろ”とだけ書かれていた。
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愛里(プロフ) - Ratte*らてさん» らてさんはじめまして〜、さっそくですが…リクエストいいですか？孔明先生の話描いて欲しいんですけど…ダメですか？ (2020年3月1日 22時) (
レス) id: 95c5af7e07 (このIDを非表示/違反報告)
Ratte*らて(プロフ) - ひええ〜っ(；ω；)、恐縮です…そう言われるのが一番嬉しいです…。はい！自分のペースで出来るだけ早めに更新出来るように頑張りますね…！有難う御座います(´>ω<`) (2019年6月25日 22時) (レス) id: 9c512a775a (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - とってもすきです！ご無理のなさらず自分のペースで頑張ってください！！ (2019年6月25日 19時) (レス) id: f04a9b22a1 (このIDを非表示/違反報告)
Ratte*らて(プロフ) - エリさん» 嬉しいお言葉を有難う御座います！リクエストも大変有難い限りです！！！、リクエスト早速書かせていただきますね！ (2019年5月3日 11時) (レス) id: 9c512a775a (このIDを非表示/違反報告)
エリ(プロフ) - とても面白いです、続き楽しみにしてます！リクエストなのですが、エルキドゥで愛してるゲームお願いできますか？ (2019年5月3日 0時) (レス) id: 5baed310b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ratte*らて | 作成日時：2019年4月8日 0時
