.+α ページ20
「…よし！じゃあ、しょーくん！」
「んー？」
帰ってきて、買ってきたものを冷蔵庫に入れているしょーくん。
対して、突っ立ったまま、こたつの電源も入れてないおいら。
「姫始め、しよっか♪」
「はいはー…え！？」
驚いてるしょーくんの腕をぐいぐい引いて、寝室まで連れていく。
「ちょ…っ、暖房器具入れなかったのこのためか！」
「そ、どーせすぐ温かくなるでしょ？」
やだやだ、なんて言ってるしょーくんも、結局はポーズ。
だって…ほら、ベッドに押し倒しちゃえば、目がとろーんってしてきてる。
「…初詣、行けなくなっちゃうよ」
「別にいーじゃん、午後からでも」
最後の抵抗はおしまい？
なら、もう、食べちゃうよ。
「…さとしくん」
「なぁに？」
「…今年も、いっぱい愛してね」
「…ばか、当たり前だろ」
…初詣なんて行く気ないんじゃん、しょーくんのばか。
煽るだけ煽っといて…１回で済むなんて思うなよ？
「愛してる、さとしくん」
「…俺もだよ、しょーくん」
《sideS》
「ぃててて…、…こんなになるまですんなばか智！！」
「しょーくんだってノリノリだったじゃ…いってぇっ！」
「…お雑煮」
「え？」
「お雑煮、食べたい」
「…はいはい、おーせ？のままに、お姫様」
「仰せのままに、ね」
俺が蹴った腰を押さえながら、寝室を出ていった智くん。
…と同時に、ベッドに倒れこむ俺。
「…分かってたけど、こうなること…」
智くんの一人称が、おいら、から、俺、に変わってた時点で、手加減なんてしてくれないの知ってたし…。
「…すきだよ、さとしくん」
何より、俺もこうして欲しかった、なんて、調子に乗るから絶対言ってやんない！
笑顔でI love you.《Oside》→←ひめひめ《Oside》
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作者名：salt_* | 作成日時：2017年8月29日 20時
