カフェオレ。*03 (ページ2)

今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:83,212 hit

. ページ2

「…そういえば、なんで俺がプリン食べたって分かったんですか？」

「…それは、えっとぉ…」

しどろもどろ。

明らかに様子がおかしいマサキに、カズナリの瞳が光る。

「“庭に咲いてるお花さんに聞いた”、ねぇ…」

「あっ、バカ、勝手に読むなよ！」

「ただでさえ体弱いくせに、力使うと体力消耗するから使うな、って言ったよな？」

「うぅ…」

「またぶっ倒れたいの？」

「そ、それは、カズがプリン食べるからじゃんか！」

「うっ…！」

「カズがプリン食べなきゃ、俺が力使わなくても済んだしっ！」

完全にマサキに言い負かされているカズナリに、ジュンが思わず吹き出す。

「カズの負けだな」

「負けてません。…ジュンくんの幻術でマサキにプリン見せといてよ」

「ダメ、買いに行ってもらうからね！」

「サトシさん居ないのに嫌です」

「リーダーの力ならひとっ飛びだしね」

ふと、マサキが首を傾げる。

「そういえば、リーダーとショウちゃんは？」

「ショウくんは森に行ったみたい。リーダーはショウくんを迎えに行ったよ」

「ショウちゃん体強くないからね…倒れなきゃいいけど…」

心配そうに空を見上げるマサキに、カズナリがそっと肩に手を置いた。

「まぁ、ショウちゃんのことはサトシさんに任せて、アンタはちょっと休みなさい」

「えー！？なんで！」

むぅ、とカズナリを見てむくれるマサキを、ジュンが諭す。

「マサキだって体強くないんだから、休みなよ」

「…はーい…」

「ジュンくんの言うことなら聞くのかよ…ほら、さっさと寝ろ」

呆れたように、カズナリが笑った。