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10話目！ ページ10
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駅から10分という近さにあるオフィス。
『……』
「……」
だけど沈黙の10分はあまりにも長く感じた。
なにか、話を切り出さなきゃな、なに話そうかな、伊沢さんはなにに興味があるんだろうと考えてはいるがそれを話せるほど器用ではなかったし、度胸もなかった。心の中で須貝さん助けて…と叫んでいたら伊沢さんが口を開いた。
「今日、どうだった？」
優しく、撫でるように聞いてくれるような声。
この声がとても好き。
『すごく楽しかったです』
「そっか、よかった」
ふっ、と目を細めて笑う伊沢さんをみて顔に熱が集まるのがわかる
『伊沢さんって、モテそう…』
ふと出てしまった言葉に慌てて口を閉じるも
「そんなことないよ」
と柔らかく微笑んでいうもんだから
『えー、私だったら好きになりそうですけど』
とか言ってしまった。
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作者名：朝日 | 作成日時：2019年2月23日 1時
