またあの木の下で。 ページ46
しょうと手を繋いで家から出て、川沿いの道の桜並木の下を歩く。
(綺麗…)
実はこの桜の木は私たちが一度お別れした場所でもある。
し｢懐かしいな｣
｢思い出してたんよ丁度｣
し｢お、俺も｣
｢卒業どころか25すぎてから会いに行っちゃったけどね｣
し｢今いっしょにおれとるからいいの〜｣
｢そやな｣
二人の間に心地よい沈黙が流れる。
桜の葉をサラサラとかき分ける春風。
私たち二人の思い出をも運んでくる。
し｢なぁ、｣
｢ん？｣
し｢結婚しようか｣
｢え？｣
思わず足が止まる。
し｢て言っても、指輪とかはまだ…。ただこの時間がずっと続けばいいのにって思って｣
｢まぁしてあげてもいいけど｣
し｢…え、ほんまに！？｣
｢しない理由がないよね｣
し｢え、え、｣
｢なんでしょうがそんな驚いてん笑笑｣
し｢なんか俺よりかっこいいんだけど…｣
｢私に着いてきな？｣
し｢なんか悔しいな｣
｢…私もずっと一緒にいれたらって思ってた。｣
し｢またちゃんと指輪は用意する。｣
｢待ってまーす笑｣
し｢ありがとう。A。｣
｢こちらこそ。｣
しょうからのプロポーズはあまりにも唐突で、驚いたけど、なんだかしょうっぽいなぁなんて。
それから数日経ってちゃんと指輪も準備して再プロポーズしてきたんだ。
もちろん答えはOK笑
元からわかってたはずなのにやったぁってしょう泣いてたんよね笑
いやなんで？ってな笑笑
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し｢ちょ、ママ！抱っこしても泣き止まんのやけど！？｣
｢もう、はいはい笑｣
し｢なんでパパじゃだめなの〜｣
｢ママがちゅきなんでちゅよね〜｣
し｢ママずるい。｣
この会話で察する人もいるかな？
私たちの間にはひとつの命が宿って、家族が増えました。
これからも私はしょうと一緒にいる。
幸せに。
そして、桜の季節がきたら
また2人で桜を見に行って、思い出を語ろうね。
fin.
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｢いつかまたあの木の下で。｣完結致しました!!!!
長い間お付き合い頂いてありがとうございます😭
多くの人に見ていただけてほんと嬉しかったです！
次の新しいお話もね、今作っている途中ですので、そちらもまたご愛読頂けたらと思います!!
これからもとちもちをよろしくお願い致します😊
終わり
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作者名：とちもち | 作成日時：2022年11月20日 19時
