高校とすずしょうと ページ18
※YouTube始めた時など、時系列バラバラです。すいません💦
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それからの蒼との関係は中学の頃とまま変わらなかった。
中学とは生活環境も変わり、人数も増えて、友達もその分増えたため、充実した高校生活を送っていた。
そして、そのまま1年がすぎた。
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遥「なぁA」
この子は遥(はるか)。高校に入って最初に仲良くなった子だ。1年からずっと同じクラスだ。
「ん？」
遥「" すずしょうと "って知ってる？」
「…なんそれ」
遥「最近見つけたYouTuberでな？ハマってしもて〜！」
といって、片手に持っているスマホの画面を見せてきた。
(…え？)
思わず目を疑った。
そこには、あの頃の面影が残るしょうと思われる人がいたからだ。
そして隣には弟のすずくんとこうくんだと思われる男の子。
「ちょ、動画見せて」
遥「お、食いついた！見よ見よ」
といって、動画を再生した。
『どーも三兄弟の長男しょうです！』
『三男すずです！』
『…こうでーす』
間違いない。
この人は、正真正銘私の初恋の相手、しょうだった。
あの頃よりも当たり前だが、身長は高くなってるし、声も低くなっていた。
遥「この兄弟イケメン過ぎない！？もうほんま好きなんよね」
「…そやな」
遥「えなに、どしたん？」
「いや、たしかにかっこええなって…」
私は画面に吸い込まれるかのようにその1本の動画を見ていた。
声がおっきく、「あっあっあっ笑笑」という笑い方をするしょう。
三人でじゃれ合う光景。
あの頃のまま。変わらなかった。
遥「あーみんな彼女とかおるんやろか、しょうくん高校生やし、おってもおかしくないよなぁ」
「…え？あ、確かに」
(彼女…か。)
私たちが別れた頃から4年目に入ろうとしている。
私は未だに彼氏を作ったことがない。
いや、作れない。
だから、しょうも同じ状況だ なんて、勝手に思い込んでた自分がいた。
今ではたくさんのファンがいて、それはさぞモテているんだろう。
遥「あーほんまに会いたい！イベント当たれ！」
「イベント？」
遥「そう、今度イベントがあるんよ。それに応募したんやけど当たるかなぁ、当たったらAも来てね」
「え？」
遥「そのためにすずしょうと紹介したの…。行く人いないんやもん」
と、可愛い顔してお願いしてくる遥を前に断るなんてことは出来なかった。
いや、まず、私の中に断るという選択肢がなかった。
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作者名：とちもち | 作成日時：2022年11月20日 19時
