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合計三十二歳の探偵 ページ14

「____実は、今日は特務課からの依頼の調査に来たんです」








「それで仕事がひと段落したから、休憩しに此処に来た」









『へぇ〜、お疲れ様なのですよぉ〜』









「好きな物を頼め」と二人に言えば敦は遠慮し、鏡花は嬉しそうに甘味を頼む。



陽は太宰程ではないが、敦と鏡花の二人を気に入っていた。

それ故に他の人にはしないが思わず甘やかしてしまう。


奢ってやるなんて、今後太宰以外にすると思っていなかった。

否、ちょくちょく安吾にも奢っていた。

江戸川にも、福沢にも。

………意外と他の人にも奢っていた。









「陽さんは今一緒に調査しているんですよね?
何か進展はありましたか?」









『う〜んとぉ、進展はあったのですよぉ〜。
後で家に来て欲しいのですよぉ〜』









「本当ですか?
ありがとうございます!」









新たに来た珈琲に砂糖を一粒落としかき混ぜると、安室が首を傾げて尋ねて来た。









「えーと、敦さんと鏡花さん、ですよね。
お仕事をされているんですか?
見た所、お二人ともとても若く見えるのですが」









「いえ、働いています」









「敦と同じです」









「え、二人って何歳?」









「僕が一八で、鏡花ちゃんが一四です」









コナンは一度、パーティで敦と対面しているが、歳を聞くのは初めて。

「働いて良い年齢なのか?」と首をかしげる安室とコナン。









『二人の住んでいるところは、こんなに若い子達も働かなきゃいけない理由があるのですよぉ〜』









ヨコハマ、とは触れずに陽は安室に伝える。

納得した様に頷いた安室に変わり、コナンが今度は疑問をぶつけて来た。









「敦お兄さんは探偵だよね。
鏡花お姉さんも、お兄さんと同じお仕事?」









「うん、敦と一緒に探偵やってる」









「鏡花ちゃんは実力があるからね」









「あの人にも、追いつける様に頑張らないと」









『あは、治君に追いつくのは難しいのですよぉ〜。
治君は、頭の作りがちょこおっと普通の人と違っちゃってるのですよぉ〜』









愛弟子の話になり、首を突っ込んで来た陽。

安室は此処で気になった質問をぶつけた。









「陽さんは、お仕事は何をなされているのですか?」

実質無職の友人→←危ない学生さん


ラッキーアイテム

谷崎ナオミのセーラー服


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作者名:鸞宮子 | 作成日時:2020年1月12日 16時

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