【鬼滅の刃】一妻多夫制の柱さん

痕 参拾肆 ページ45

胡蝶｢どうか、されましたか………？｣


遠慮がちに聞けば後ろに座る私をチラリと見た後
煉獄さんは目を伏せてから、自分の肩辺りを片手で覆い隠した。


その隠し方はまるで私にも、誰にも見せたくないと言っているようだった。


煉獄｢………いや、なんでもない。頼む｣


少しの沈黙の後に煉獄さんは了承をし、自身の隊服を脱ぎ始めた。


羽織から脱いでいき、だんだんと煉獄さんの逞しい体の形がより鮮明に見えるようになった。


鬼殺隊は言わずもがな男性の人数が多い。


それゆえに男性の隊士の方との合同任務も多いのも分かるだろう。


そんな中で柱の男性陣は、体つきが他の隊士とはかけ離れている人が数名いる。


特に宇髄さんや悲鳴嶼さんが分かりやすい例でしょうか………。


煉獄さんも体つきは良い為、脱いでしまえば筋肉が露わになる。


私は仕事柄慣れてますからどうとも思いませんが、
普通の女性ならイチコロでしょうね。


胡蝶｢ありがとうございます、では少し診ますね｣


煉獄｢ああ……｣


歯切れの悪い返答。


やはり何か都合の悪いみたいですね。


そう思いながらも露わになった煉獄さんの逞しい背中を診ていくと、
ふとある物に気付いた。


胡蝶｢……煉獄さん、一つお聞きしても宜しいですか？｣


煉獄｢いいぞ、なんだ｣


そう言われてから先程煉獄さんが覆い隠した部分に残っていた"傷跡"に指を這わせた。


胡蝶｢この引っ掻かれた傷跡はいつ出来たものですか？
……痕を見るに、動物や鬼では無さそうですね｣


かなり薄くなっていたが線状にうっすらと傷跡が残っているのが見えた。


動物にしては太く、鬼にしては綺麗過ぎる痕だ。


戦闘中にやられたわけでもなさそうですし、残る可能性は…………。









胡蝶｢もしかして………女性、ですか?｣









煉獄｢………よもや、やはり気づかれたか｣


ははっと笑い飛ばして言った煉獄さんは少し照れていたようだ。


頬は赤くなってはいなかったが、耳が熱を帯びて赤くなっていたのが紛れもない証拠。


だから脱ぐのを躊躇ったのかと自分の中で辻褄が合い、
それに関してもすっきりした。


胡蝶｢ふふ、お盛んですねぇ｣


煉獄｢からかってくれるな。
それに女性と交えたのは数年前が最後だぞ｣


胡蝶｢あらあら、ではこの痕はその時の物なんですか〜
かなり激しかったみたいですね？煉獄さん？｣


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大晦日はガキ使派！
紅白……LiSAさん最高でした!!

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