【鬼滅の刃】一妻多夫制の柱さん

柱 拾 ページ16

炭治郎side


《＿＿起きろ》


《────起きるんだ》


…………


《起き…オイ＿＿＿＿＿》


俺を…………呼んでる…………………？


《オイコラ＿＿＿＿＿やいてめぇ!》


《やい!!》


だんだん意識がハッキリしてきた…………俺、は……
｢いつまで寝てんだ!さっさと起きねぇか!!｣


炭治郎｢っ?!｣


その大きな声で目が覚める。
声を出していたのは隠の人らしく、チラリと見えた顔は焦っているようだった。


俺の両腕は縄で縛られており、砂利石の地面に体を押さえつけられていた。
体中が痛い、顎も痛すぎて喋れそうにもない状態だ。


そして起きてすぐ視界に映ったのは、日輪刀を持った人達の姿だった。
隠の人たちが焦っていたのはこの人達が居たからだろう。


隠｢柱の前だぞ！｣


誰だ?と思っていると俺の後ろにいた隠の人が声を張り上げて、俺にそう言った。


はし、ら………柱って、確か…………


『柱はしらっていうのは、鬼殺隊の中で一番上の階級の人を指すんだよ。
かく言う私も柱の一人なの！どうだ、凄いだろ炭治郎！』


なんてA姉さんが言っていたのを思い出す。


でもその柱の人の中にA姉さんの姿は見つけられない。
なんで、いないんだ…………？


拘束されていることで動けず、体の痛みで喋る事ができないでいると
柱の人の中でも小柄な女性が口を開けた。


胡蝶｢ここは鬼殺隊の本部です。あなたは今から裁判を受けるのですよ。
竈門炭治郎君｣


女性特有の柔らかな声でそう言われた後、柱の人達が次々に意見を言った。


煉獄｢裁判の必要などないだろう！鬼を庇うなど明らかな隊律違反！
我らのみで対処可能！鬼もろとも斬首する！｣


炎柱(えんばしら)・煉獄杏寿郎(れんごくきょうじゅろう)


宇髄｢ならば俺が派手に首を斬ってやろう。誰よりも派手な血飛沫を見せてやるぜ。
もう派手派手だ｣


音柱(おとばしら)・宇髄天元(うずいてんげん)


甘露寺｢(えぇぇ…こんな可愛い子を殺してしまうなんて。
胸が痛むわ、苦しいわ)｣


恋柱(こいばしら)・甘露寺蜜璃(かんろじみつり)


悲鳴嶼｢あぁ…なんというみすぼらしい子供だ。可哀想に。
生まれて来たこと自体が可哀想そうだ｣ｼﾞｬﾘｼﾞｬﾘ…


岩柱(いわばしら)・悲鳴嶼行冥(ひめじまぎょうめい)


時透｢(Aさん早く来ないかな……)｣


霞柱(かすみばしら)・時透無一郎(ときとうむいちろう)

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