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その後義勇は鴉に鱗滝さんへのお手紙を足に括りつけ、鴉は飛び立っていった。
私はというと先程の発言で大きな拳骨をくらい、正座をして反省(形だけ)していると気絶していた少年が目を覚ました。


それに気付いた義勇は「起きたか」と短く言った。少年はビクッとした後、禰豆子を抱きしめる。


「大丈夫、もう手は出さないからさ」


そう微笑んで安心させようとするが、警戒されているようだ。
でも、すぐに警戒を解くような子じゃなくて良かった。これくらいはまだ疑っていないとだからね。


冨岡「狭霧山(さぎりやま)の麓に住んでいる鱗滝左近次(うろこだきさこんじ)という老人を訪ねろ。
冨岡義勇に言われて来たと言え」


ちょ、いくらなんでも唐突過ぎよ義勇さん。
目覚めたばっかなのに〜と思う私とは裏腹に、義勇は最後の説明を終えてさっさと姿を消してしまった。


呆然としている少年を怖がらせないよう日輪刀を置いてゆっくりと近付く。
少し後退られたが気にせず笑顔で話しかけた。


「私の名前は月愀A。鬼殺隊だよ」


炭治郎「き、さつ……たい?」


「そう、鬼殺隊。君の家族が死んでしまったのは私たちのせいだよ
遅くなってしまった。本当に、ごめんなさい」


指先を合わせてしっかりと三角を作り、冷たい雪の上に額を付けて土下座をする。
私の行動を見た少年は「顔を上げてください!」とあたふたしながら気遣ってくれた。
本当に優しい子だ。


炭治郎「俺が……俺が、寝ていたのが悪いんです。
俺が呑気に寝ている時に、みんながっ「それは違う」っ!!」


私は自分を責めようとした少年の言葉を遮り、少年の頬を伝っている涙をそっと指で拭った。


「自分を責めないで。自分を憐れまないで。君と同じ境遇の人間は他にたくさんいる。
君の場合は少し違うけど、家族が鬼になった人間も数え切れないほどいる」


ぐっと押し黙った少年を、私は妹の鬼ごと抱きしめた。
最初は驚いたみたいだけど、何もしないと分かると私に身を委ねてくれた。


「………辛かったな」


炭治郎「………っ、……」


「頑張った。大丈夫だよ、私が……"お姉さん"がいる」


私がそう言って頭を撫でると、糸が切れたように大声で泣き出した。
私の背中にまるで爪を立てるように手を回し、体を強く締め付けられるような抱きつき方。
この子は恐らく長男なんだろう。

我慢してたんだね。ずっと、ずっとこの深い悲しみを………胸に貯めてたんだね。

陸→←肆



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yukino(プロフ) - 初コメ失礼します。 次回予告【中高一貫キメツ学園物語】は番外編のような感じのものでしょうか? とても面白かったので,もしよければそれをメインとした小説が読みたいです。無理なら遠慮なく仰ってください!初コメでこのようなことを言い,大変恐縮です。 (2022年1月17日 19時) (レス) @page48 id: b465ac1425 (このIDを非表示/違反報告)
推しが大好き ☆(ゝω・)vキャピ - 何と検索したら裏作品は出てきますか? 教えて下さいお願い致します (2020年6月12日 0時) (レス) id: 636c88982f (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - すいません、ログインしてるのに(裏)がみれないので、URLを書いて、最後にこの文字を付け足してくださいみたいにしてくれると嬉しいです。お願いします。 (2020年4月8日 15時) (レス) id: f60d64b797 (このIDを非表示/違反報告)
春月卯月(プロフ) - 情報ちゃん@志麻ワン当選祈願さん» コメントありがとうございます!!!!そうですね!旦那のうち、サネミーだけまだ絡ませてないので早く絡ませたいところ!続編で書きたいと思うので、良ければお願いします!志麻ワン当選お祈りしてますね!!!!当たれ当たれ当たれ!!!!私も頑張ります!!!! (2020年2月23日 20時) (レス) id: e961db7c14 (このIDを非表示/違反報告)
情報ちゃん@志麻ワン当選祈願 - 実弥さんがメイン(?)も書いてくださいな!楽しみにしてます! (2020年2月22日 16時) (レス) id: 856e5af163 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:春月卯月 | 作成日時:2019年9月8日 19時

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