【NARUTO】なんてったって奇跡の天才ですから。に (ページ6)

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視点：A

｢誰？誰？大名様？！それともお姫様？！｣

嬉しそうな声色で、ナルトは口角を上げた。

一目見ただけで期待しているということが丸分かりの表情を見せるナルト。

全く、単純なヤツだ。

たかがCランクの任務を貰った如きでこんなに喜ぶのは恐らく、ナルトくらいだろうね。

｢そう慌てるな、今から紹介する！｣

Cランクだからね、姫や大名では無い事は確かだ。

｢入ってきて貰えますかな......。｣

火影君がそう言うと、ドアが軋んだ音を立てて開いた。

私は、私達は驚く。

それもそのはず。

そこにはとても命を狙われているとは思えない大柄な男性が立っていた。

｢なんだぁ？超ガキばっかじゃねぇかよ！｣

酒瓶片手に、真っ赤な顔をした男は私達を凝視する。

昼間っからお酒を呑むなんて、感心しないね。

｢...特に、そこの1番ちっこい超アホ面。お前それ本当に忍者かぁ？！お前！｣

｢アハハ！誰だ1番ちっこいアホ面って...｣

ナルトは左右を見渡す。

｢...Aの事馬鹿にすんな！｣

ナルトは怒鳴った、それはそれは大きな声で。

そんなに私の事を馬鹿にされたのが許せないのか。

いやでもね、恐らく私の事ではないと思うんだ。

そして1番馬鹿にしているのは君だよ、ナルト。

そもそも、私天才だからね。

どう頑張ったもアホ面にはならないのだよ。

｢超勘違いじゃな、お前の事じゃよアホ面は。｣

ぶっ殺す！！と顔を赤く染め上げ、今にも殴りかかりそうなナルトをはたけ君は片手で止めた。